保健児童ソーシャルワーカーという資格を知っていますか?
保健児童ソーシャルワーカーは、医療や心理学の知識で子どもの心と体をサポートするための資格のこと。保育業界でさらに活躍できる資格として、需要もさらに高まっています。
でも、「保健児童ソーシャルワーカーってどんな仕事?どこで働くの?」「資格を取ればどんなメリットがあるのかな?」と思うかもしれませんね。
そこでこの記事では、保健児童ソーシャルワーカーについて詳しくご紹介。保育士が資格を取得するメリットや、資格取得の方法について紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
保健児童ソーシャルワーカーとは?どんな資格?
保健児童ソーシャルワーカーとは、『一般社団法人 医療教育協会』が認定する民間資格のこと。
医療や心理学、福祉などの専門知識を身につけることで、子どもや保護者を支援します。対象は、虐待やいじめ、登校拒否などに苦しんでいる子どもたちや、子育てに悩みを抱える保護者です。
子どもたちや保護者に接しながらサポートすることもあれば、関連機関と連携を取りながら支援することもあります。そのため、専門知識だけではなく、コミュニケーションスキルや協調性、臨機応変の判断も求められる仕事です。
どこで働くの?
保健児童ソーシャルワーカーは、次のようなところが職場です。
・学校や保育所、養護施設などの教育現場
・小児病棟などの医療施設
学校や保育施設では、家庭環境に恵まれない子どもや、クラスに適応できず不登校になった子どもに対して、専門的に相談や支援を行います。
小児病棟などの医療機関では、長期入院でメンタルが不安定になる子どもが対象です。他にも乳児院や児童保護施設など、幅広い分野で活躍しています。
メリットは、キャリアの可能性が広がること
保健児童ソーシャルワーカーの資格があれば、保育士のキャリアを広げることができます。心理の知識を持っている保育士は多くありません。そのため、保育の現場では貴重な存在となれるのです。
とくに保育園だと、「保健児童ソーシャルワーカーが1人いると安心できる…」と言われるほど。
また、学校や保育所だけでなく、医療現場でも活躍できるチャンスがあります。保育士のように、福祉の資格を持つ人がキャリアの可能性を広げることができる資格です。
どうすれば、保健児童ソーシャルワーカーの資格が取れるの?
保健児童ソーシャルワーカーは、全国統一試験に合格すると資格が取得できます。
しかし、そのためには資格を認定する『一般社団法人 医療教育協会』が指定した大学や短期大学、専門学校に通って、講義を受けなくてはいけません。そのため、通学期間は2年~と少し長めです。
講義を受けられる学校は全国にあるので、こちらのホームページから家に近いところを探してみてください。
一般社団法人 医療教育協会ホームページ
また、この講義を受けるためには、保育士や幼稚園教諭、養護教諭などの資格が必要です。
年に2回(11月と1月)に試験が行なわれ、合格すれば保健児童ソーシャルワーカーになれます。全体の60%以上の正解で合格なので、合格率も低くないと言えるでしょう。
受験料は7000円です。ただし試験に合格したら、資格の登録料として10,000円が必要になるので注意してくださいね。
【問い合わせ】
一般社団法人医療教育協会
兵庫県神戸市中央区下山手通5丁目1-1-602
078-361-7493
まとめ
保健児童ソーシャルワーカーについて紹介してきました。
保健ソーシャルワーカーは、医療や心理学の知識で子どもの心と体をサポートするための民間資格です。保育現場だけでなく、医療現場でも活躍できます。
保育士が資格取得すれば、今よりもキャリアの可能性が大きく広がるでしょう。
社会や家庭環境の変化で、子どもたちは昔と違った心の傷をたくさん抱えています。そんな中で求められるのは、子どもの目線に合わせた「児童福祉」です。
ぜひ、保健児童ソーシャルワーカーの資格をとって、保育士として活躍してくださいね。