認定子育てアドバイザーとは、子育てのアドバイスをする専門家です。子どもの成長についての知識だけでなく、心理学の知識を使ったカウンセリングを身につけることができます。
しかし、「どんなところで働くの?」「取得したらどんなメリットがあるの?」「どうやって資格をとればいいんだろう」と思うかもしれませんね。
そこでこの記事では、認定子育てアドバイザーについて詳しくご紹介。仕事で活かす方法や、資格を取る方法についても紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
認定子育てアドバイザーとは?どんな資格?
認定子育てアドバイザーとは、妊娠時期から思春期までの子育てに不安を覚えている保護者にアドバイスをする専門家のこと。「特定非営利活動法人 日本子育てアドバイザー協会」が認定している民間資格です。
成長する子どもについての知識だけでなく、親の心情の変化や環境による心情の変化など、心理学の知識やスキルを身につけることができます。
今求められている子育てのパートナーとは、子育て中の保護者に心に耳をかたむけて、話を聞いてくれる人です。認定子育てアドバイザーは、子育てに悩みや不安を持つ母親や父親をカウンセリングすることで、悩みを一緒に解決していきます。
それでは、認定子育てアドバイザーはどんなところで働くのでしょうか?
どんなところで働くの?
認定子育てアドバイザーは、次の2つの働き方によって職場が変わってきます。
・協会からの派遣
・自分で活動する場を探す
協会から認定子育てアドバイザーとして派遣される場合、行政や会社、団体から委託を受けて、育児についての相談を受けます。ただし、派遣として働くには、資格取得後に5日間のボランティア研修に参加しないといけません。
研修が終われば、お給料をもらって働くことができます。
また、独立して自分で活動する場を探す人も。この場合、自分で団体を作ってセミナーを開いたり、インターネットを通した掲示板で相談を行ったりします。
いつの時代も保護者は子育てに悩むもの。保護者を手助けする役割がある認定子育てアドバイザーは注目度が高まりつつあるのです。
それでは、保育士が認定子育てアドバイザーの資格を取るメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
保育士が認定子育てアドバイザーの資格を取得するメリット
保育士が認定子育てアドバイザーの資格を取得すると、次の2つのメリットがあります。
・保護者対応に自信が持てるようになる
・副業として生活を助けることができる
保育士の仕事は、子どもの保育や教育だけではありません。保護者の相談に乗ることも大切な役割の一つです。認定子育てアドバイザーの資格を取得すれば、「相談を受けたときは、どのように話せばいいのか」「どうすれば相手の心をつかむことができるのか」など心理技法も身につけられるので、より深く相手の心に寄りそってアドバイスできるようになります。
保護者からの相談にうまく対応できれば、それだけ保護者からの信頼も厚くなるもの。保護者対応が苦手な保育士も、自信が持てるようになるでしょう。
また、協会からの派遣だと時給800円ほどで活動することになります。専業にするのは難しくても、保育士の副業として生活を助けることができるでしょう。
大きなお金にはならなくても、保育士としての自信につながる資格なので、取っておいて損はありません。
それでは、認定子育てアドバイザーの資格を取るにはどうすればいいのでしょうか?
認定子育てアドバイザーの資格を取るには
認定子育てアドバイザーの資格は、次の流れで取ることができます。
・日本子育てアドバイザーが開催する養成講座を修了する
・認定テストに合格する
講座で学ぶことは、「今」の親が考える子育てや、妊娠期から思春期までの子どもの成長についての知識、カウンセリング技法を応用した面談の基礎です。
養成講座は、渋谷と前橋、大阪の3つの会場で年に3回(1~3月、4~6月、9~11月)行われています。今までは初級、中級、上級でクラスが別れていましたが、2018年7月からクラスが統一されました。受講資格はとくにありません。
費用は92,000円です。また、eラーニングも実施しており、70,000円で講義と認定テストを受けることができます。
認定試験が行われるのは、講座の最終日です。適性試験と筆記試験の2つを行って、子育ての知識と心理の両面から、子育てアドバイザーの資質をはかります。
合格率は、例年80~90%前後で推移しているので、特別難しい試験ではないでしょう。
まとめ
認定子育てアドバイザーについて、仕事で活かす方法や資格を取る方法について紹介してきました。
認定子どもアドバイザーは、子育てのアドバイスをする専門家です。子どもについての知識だけでなく、心理技法を用いたカウンセリングを学ぶことで、子育てに悩む保護者をサポートします。合格率も高い試験なので、誰でも目指せるのが魅力的です。
保護者対応に悩んでいる保育士さんは、ぜひ取得して自信につなげてくださいね。