「子育て支援員」という仕事を知っていますか?
子育て支援員は、子育て経験がある主婦を対象にした資格のこと。資格をとれば、保育士の補助として働くことができます。子どもが好きな方や、社会復帰したいという方にはぴったりの仕事です!
でも「資格はどうやって取ればいいの?」「何も資格持ってないけど、受験できる?」と疑問に思うかもしれませんね。
そこで、この記事では子育て支援員になるための方法を詳しく解説。気になるお給料や、子育て支援員になったら働ける職場もご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
子育て支援員は、誰でも目指せる!
子育て支援員は、基本的に特別な資格や経験がなくてもなれる仕事です。
一部には保育士資格がないと受験できなかったり、自治体によって細かな違いはあるものの誰でも目指すことができます。
そのため、次のような人にピッタリと言えるでしょう。
・専業主婦で、子育て経験を活かして社会復帰したい人
・子どもが好きな人
資格を取れば誰でも保育士の補助員になれます。そのため、保育士不足の解決策として、今後もニーズが高くなる資格です。
それでは、子育て支援員になるには、どうすればいいのでしょうか?
子育て支援員になるには、研修を受けよう
子育て支援員になるには、次の2つの研修を受けましょう。
①基本研修
②専門研修
・放課後児童コース
・社会的養護コース
・地域子育て支援コース
・地域保育コース
「基本研修」は全ての受講者が必ず受けなくてはいけません。一方、「専門研修」は4つのコースから好きなコースを自分で選びます。基本研修と1つの専門研修を合わせたら、約20時間ほど。研修をしっかり受けるだけで資格がもらえます。合格試験もありません。
研修から資格をもらえるまでの流れは次の通りです。
①自分が住んでいる自治体のホームページから研修を申し込む
②基本研修と専門研修を受ける
③修了証書が発行される
④子育て支援員に認定
これらの研修カリキュラムを全て終了し、修了証書をもらったら子育て支援員として働くことができます!
ここからは、それぞれの研修についてより具体的に見ていきましょう。
基本研修
「基本研修」は、8科目8時間の研修です。子育て支援員としての役割や、子育て支援に関する基礎的な知識、技術を学びます。
放課後児童コース
「放課後児童コース」は、6科目9時間の研修をします。
学童クラブ(保護者が日中家にいない児童が、放課後に過ごせる児童館など)で働く、放課後児童支援員の補助者を目指すコースです。
社会的養護コース
「社会的養護コース」は9科目11時間の研修です。また、実際に施設に行って1日実習を行います。
児童養護施設や乳児院など、保護者のいない子どもを社会的に支援する施設で、職員のサポート役を目指すコースです。
地域子育て支援コース
「地域子育て支援コース」は、基本8科目+専門20科目(別途実習:計1日)の研修です。
子ども家庭支援センターや子育てひろばなど、地域の子育て支援施設で働きたい人や、子育て支援拠点で相談員やコーディネーターをして働きたい人が受講します。
このコースは、無資格では受講できません。受講するには、主任保育士経験1年以上が必須です。
地域保育コース
「地域保育コース」は、基本8科目+共通11科目+専門16科目の研修です。
少人数の子どもを預かる家庭的保育やファミリーサポートセンター、会社の中の保育所、一時預かり所で働きたい人が受講します。
注意!自治体で研修内容は違う
子育て支援員の研修は、厚生労働省が定めたルールを元に各自治体が行います。そのため研修の内容が、自治体によって違ってくることも。
例えば、東京では無料で研修に参加できますが、大阪では有料で受けなくてはいけません。
最新の研修内容は、それぞれの自治体のホームページで確認できます。ただし、定員が決まっているため、申し込みが多いと募集が終了してしまうことも。「子育て支援員になろう!」と決めたら、定期的にホームページをチェックしておきましょう。
子育て支援員は保育士と資格が違う
似たような仕事ですが、子育て支援員と保育士は資格が違います。
・子育て支援員:民間資格
保育士は、子どもの保育について専門的な知識を学び、国家試験に合格しなければいけません。一方、子育て支援員は、自治体が行う研修を受けることで資格を取得できます。そのため、保育士と比べてハードルも高くありません。
誰でもすぐに始められるので、「保育の仕事がしたい!」という方にとってうれしい資格ですね。
子育て支援員になるメリット
子育て支援員になるメリットには、次のようなものがあります。
・保育士よりも時間をかけずに資格が取れる
・他の自治体でも活躍できる
・希望する勤務先に合わせて、コースを選べる
・保育士へチャレンジをつめる
もともと保育に携わるには、「保育士」になるのが一般的でした。そして、保育士になるには大学や専門学校に通うか、自力もしくは通信制大学で勉強して試験に合格しなければいけません。
しかし、子育て支援員は20時間という短時間で研修で取得できます。保育士になるのと比べて、ほとんど時間がかからないですよね。
そして取得した「子育て支援員研修修了証明書」は、全国共通で使えます。そのため、研修を受けた自治体以外でも子育て支援員として働けることができるのです。
また、子育て支援員は保育園だけでなく学童保育や放課後児童クラブ、児童養護施設などさまざまな分野で働くと想定されているため、多くのコースに分かれています。それぞれ自分が働きたい勤務先に合わせて、コースを選べるのはうれしいですね。
さらに、子育て支援員として実務経験を積むと、保育士試験を受けることができます!保育士へのステップアップにチャレンジしやすいのもメリットでしょう。
子育て支援員はどこで働くの?
子育て支援が働ける場所は、大きく分けると次の4つです。
・保育園
・学童保育
・乳児院、児童養護施設
・一時預かり所
今後、都心部では保護者のニーズに応えるために、さまざまな施設ができると言われています。そのため、今よりも幅広い業務が可能になるかもしれません。
子育て支援員のお給料はどれくらい?
このように可能性に満ちた「子育て支援員」のお給料は、どれくらいなのでしょうか?
現在、平日フルタイムで働いたとしたら、年収200万円~250万円と想定されています。月収でいうと、16万円~20万円ほど。OLさんのお給料と同じくらいです。
保育士の年収は平均で300万円と言われているので、サポート業務になる子育て支援員はそれよりも少ない200万円ほどで妥当と言えますね。
子育て支援員の求人はどこを探せば良いの?
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子育て支援員は制度や資格の名前です。そのため、「子育て支援員を募集します!」という求人はあまりありません。
そこで、求人を探すときは、保育園や学童保育などの職員や保育士の「補助員」を探すようにしましょう。応募条件の一つとして、「子育て支援員」の資格が必要となっていることがあります。
効率よく子育て支援員の求人を探すには、転職サイトに登録するのがオススメです。検索条件に入れたら、すぐに見つけることができますよ。また、転職コンサルタントが就職活動のサポートをしてくれます。
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まとめ
子育て支援員について、説明してきました。
子育て支援員は、未経験でも関係なく資格がもらえます。そのため、子ども好きな人や社会復帰したい方にピッタリの仕事です!
保育士のサポート役ではあるものの、子育て支援員も「子どもがより良く育つため」の環境を作る仲間。「子どもの命を預かっている」という気持ちを忘れないようにしましょう。
ぜひこの記事を参考にして、素敵な子育て支援員になってくださいね!