求人を探していると「非公開求人」という単語をよく見かけると思います。公開した方が応募が多く集まりそうなのに、なんでわざわざ非公開にするのでしょうか。
人材サービスの会社に勤める友人に聞いた話では下のような理由があるそうです。
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応募が集中するのを避けるため
一番大きな理由は応募が集中するのを避けるためです。最近では都市部を中心に、好条件の求人が増えてきました。
そうした好条件の求人というのは、みんなが応募したいので、一週間で数十人単位で応募が集まります。100人以上の応募があることもあるようです。
でも、保育園なんて採用に人手をかけれるわけではないですし、大抵は園長先生や主任がメインの仕事と兼務で採用活動をしていることがほとんどです。
いきなり数十人も応募してきたら、一つ一つの応募書類に目を通すだけでも大変ですし、面接の設定や採否の連絡も大変です。
そこで、非公開にして、その保育園の採用条件に合うひとだけ、人材会社から紹介してもらうようにすれば、保育園側は紹介された応募者に絞って面接をすればいいので、採用の手間は大きく省けます。
こっそりと採用活動するため
採用活動をしていることは、職員全員が知っている場合と、一部の上の人たちしか知らない場合とがあります。
人が足りてないから補充するという場合であれば、別に公開してしてしまっても問題ありませんが、ある職員が辞めることによる補充という場合は、ちょっと問題があります。
職員がたまたま求人サイトで自分の保育園の求人を見つけてしまったらどうでしょう。「あれ?うちひとが足りているのになんで採用するんだろ?もしかして誰か辞めるのかな?もしやあのひと??」なんてことになってしまったら、辞める人は残りの期間に居心地の悪い思いをすることになります。
なので、非公開にしてもらい、一部の登録者しか求人が見れないようにするのです。
公開する前に決まってしまうため
意外と多いのが、非公開にするつもりはなくとも、結果的に非公開になってしまうというパターンです。
求人サイトに登録しても、すぐに希望通りの求人が見つかるとは限らず、「いい求人が出てきたら教えてください。」ということもよくあります。
そういうときに、実際にいい求人が出てきたら紹介してもらうわけですが、それで、私がそこに応募して採用が決まったら。その求人は表に出ることはなくなります。
採用できたのですから、公開する必要がなくなってしまうんです。
このへんは不動産探しと似たようなところがあって、やっぱり登録しているひとのほうが、新しい求人が出てきたときに優先的に教えてもらえます。
求人サイト側からしても、公開する前に決まったほうが、楽は楽なので、とりあえず登録してるひとから、「こんな求人出てきましたけど、どうですか?」と聞いてみることになるのです。
ちなみに、よく「いい求人がなくても、とりえず求人サイトに登録したほうがいい」と言われますが、それは、登録したほうが優先的に求人が見れるということも理由の一つなのです。
非公開にする理由のまとめ
- 応募が集中するのを避けるため
- こっそりと採用活動するため
- 公開する前に決まってしまうため