新設園で働こうか迷っていませんか?
新設園で働くことは、いわゆる「オープニングスタッフ」になるということ。「オープニングスタッフって格好いいなぁ」「でも実際はどんな働き方をするんだろう?」と不安でいっぱいかもしれませんね。
そこでこの記事では、新設園ならではのメリットとデメリットを紹介します。
ぜひ就職活動の参考にしてみてくださいね。
目次
保育士が新設園で働く4つのメリット
保育士が新設園で働くと、次の4つのメリットがあります。
1.人間関係がフレッシュ
1つ目は人間関係を1から構築できることでしょう。
保育園では職員の9割が女性という「女性社会」です。「影で悪口を言われている」「自分にだけ当たりが厳しい」「嫌がらせをされる」「仲のいいグループ間で対立している」など、女性ならではのギスギスした人間関係に出くわすことも。
とくに長く運営している保育園では、複雑な人間関係ができあがった状態のところに入っていかなくてはいけません。
しかし、新設園ではそれがゼロ。みんな「初めまして」の状態なので、人間関係がとてもフレッシュなのです。うわさ話に惑わされることもなく、自分で人間関係を築いていけるため、仕事にもやる気が出るでしょう。
2.建物がきれい
2つ目は、建物がきれいということです。「当たり前じゃない?どうしてメリットなの?」と思うかもしれませんね。
なぜメリットかというと、新しい建物には、施設の設備も最新鋭のものが多いからです。立てつけの悪いロッカーに苦労したり、棚を閉めるのにコツを掴まないといけない…なんて面倒くさいこともありません。
何気なく使うトイレや流しも綺麗なので、快適に仕事をすることができます。
建物も設備も新しいと、そこで働く保育士のやる気も上がってくるのです。
3.自分で1から作り上げるので、キャリアが積める
最大の魅力は、自分たちの力で保育園の仕組みを1から作り上げられることでしょう。
歴史ある保育園では、全てルールが決まっています。そのため、「こっちの方がいいのでは?」と思っても、歴史ある保育園ほど変えられないこともあるのです。
また、出世できるポストもすでに埋まっているため、主任が退職したり定年を迎えたりしない限り、目に見えるほどの出世ができません。
しかし、新設園では、年間行事や園のルール作りも話し合って決めていきます。新卒もベテランもみんな横並びで同期の状態なので、新卒にはなかなか経験できない重要な仕事を任せてもらえることも。また、すぐに重要なポストに選ばれる可能性もあります。
このように新しい保育園を作り上げるという経験をすることで、保育士の強みになるキャリアを積むことができるのです。
4.保護者が、保育士の仕事の大変さを理解してくれる
新設園だと、保護者が保育士の仕事を理解してくれやすいのもメリットの一つです。
歴史ある保育園だと「長年子どもを育ててるんだから、できて当然でしょ?」と保育士に対する目が厳しくなりがち。とくに新人の保育士には、クレームをしてくる保護者もいます。
しかし、新設園だとベテランの保育士も苦労している状況が目に見えるので、「わがまま言ってられないな…」「先生に協力してあげよう」という気持ちが芽生える保護者が多いのです。
保育士の仕事のしやすさには、保護者からの理解も大きく影響するもの。口で説明しなくても、保護者が保育士の状況を理解してくれるのはありがたいですね。
保育士が新設園で働く2つのデメリット
このようなメリットがある一方で、保育士が新設園で働くと次のようなデメリットがあります。
1.ルールも0から作るので、とにかく忙しい
新設園だと1から全てを作り上げていく達成感はあるものの、予想以上の忙しさで「心が休まらない…」と感じてしまうかもしれません。
まだルールも何も決まっていないので、「ここから考えないといけないのか!」と気が遠くなってしまうことも。
使いまわせるものがないので、飾りつけもお手紙も最初から全て作らなければいけません。また、職員をまとめる主任クラスの保育士も若くて経験も少ないため、仕事の割り振りがうまくいかず、仕事の量が膨大になることもしばしば。
キャリアアップのための試練と捉えるか、デメリットと捉えるかは「あなた次第」というわけですね。
2.人間関係は運次第
メリットで「人間関係がフレッシュ」だと言いましたが、これも実は運次第の部分があります。
新設園では「今まで働いていた保育士」がいない分、就職を決めるときに人間関係の雰囲気を見ることができないからです。
また、保育士の仕事は「経験」がものをいうことも多いため、基本的に年功序列でヒエラルキーが決まりがち。つまり、新設園では年上の保育士の雰囲気によって、人間関係が左右されてしまいます。
良い保育士なら良いものの、どんな保育士なのかは働き始めるまで分かりません。「新設笑んだからみんな同期!」という気持ちでいると、快く思わない年上の保育士にいじめられてしまうこともあり得るのです。
新設園に向いているのはこんな人
これらのメリットとデメリットを踏まえて、新設園で働くのに向いている人をまとめました。
- 向上心が強い人
- 自分の意見をはっきり言える人
- チームプレイを大切にする人
新設園では、ルールもイベントの段取りも決まっていません。そのため、「今までなかった新しい保育サービスを作りたい!」という向上心の強い人にはピッタリの職場でしょう。
また、新設園ではみんなで話し合いながら物事を決めていきます。指示を待つだけでなく、自分の意見を持って伝えることができる人の方が、仕事をしやすいでしょう。自分の意見が通ることも多いので、やりがいもありますよ。
新設園を選ぶときに注意するべき2つのポイント
ただし、新設園はどこも自分に合った職場とは限りません。最低限、次のポイントはチェックするようにしておきましょう。
1.保育方針
新設園を選ぶときは、保育園の理念が自分の保育方針に合うか確認しておきましょう。保育理念や方向性が一致しないと、やる気は持続しないからです。
とくに新設園は、何としても理念に近い保育を行おうとします。保育士に対しても、みんな一丸となって保育理念を目指すために指導が徹底されるのです。
保育理念に共感できない保育園で働くのは辛いもの。新しい環境で、1から保育園を作り上げるためにも、保育園の理念はしっかり調べておきましょう。
2.福利厚生
新設園を選ぶときは、福利厚生にも注意しましょう。
新設園の中には、人を集めるために「好条件」「高待遇」をうたって求人を出していることがあるからです。深く確認せず、パッと見ただけの数字で判断すると、働き出してから「最初に聞いていた条件と違う!」となることも。
めんどくさいと思わずに、きちんと細かい数字まで必ずチェックしましょう。
魅力的な新設園をたくさん探したいなら、求人サイトがオススメ
このように、注意すべきポイントに気をつければ自分にピッタリの新設園を見つけることができます。でも、できるなら魅力的な新設園を比較して選びたいですよね。
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まとめ
保育士が新設の保育園で働くメリット、デメリットについて紹介してきました。
新設の保育園では、「人間関係がフレッシュ」「建物がきれい」「キャリアが積める」「保護者の理解」というメリットがあります。その一方で、「とにかく忙しい」「人間関係は運次第」というデメリットも。
自分に希望に合った新設園を探すには、福利厚生や保育方針をしっかりチェックしておきましょう。求人サイトを使えば、自分の希望に合った保育園を簡単に比較することができます。
ぜひこの記事を参考にして、オープニングスタッフとして活躍してくださいね!