「保護者と話すのが苦手。。」そんな保育士が保護者と信頼関係を築く6つの方法

保護者と話すのが苦手ではありませんか?

保育士は、保護者が子どもを育てるお手伝いをする仕事。お互いに協力して、子どもの成長を見守るのが理想と分かっているけれど、「なかなかうまくいかない…」と落ち込む人もいるかもしれませんね。でも大丈夫。ちょっとしたポイントをおさえれば、簡単に信頼関係は作ることができるのです。

ここでは、保育士が保護者と信頼関係を築くためのポイントをご紹介。具体的で実践しやすいものを集めたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

保護者に信頼されるには、コミュニケーションを大切にする

保護者とコミュニケーションをとる保育士
保育士が保護者に信頼されやすくなるには、とにかくコミュニケーションの時間を大切にしましょう。

保護者は、子どもを保育園に預けているとき心配でたまりません。大切な子どもが目の届かないところにいるため、「ケガしてないかしら?」「友達と仲良くしてるかな?」と思ってしまうのです…。そこで、積極的にコミュニケーションを取って子どもの話をしてくれる保育士がいれば、「この先生なら安心だ!」と信頼しやすくなるのです。

保護者とのコミュニケーションは、大きく分けて2つ。

  • お迎えなど、相手の顔を見て話すコミュニケーション
  • 連絡帳やお知らせなど、文字だけのコミュニケーション

面と向かったときのコミュニケーションは1番大切です。でも、文字でのコミュニケーションを適当にしてしまったら信頼はされません。

ここからは面と向かって話すときのポイントと、連絡帳やお知らせを書くときに気をつけることを紹介していきます。

お迎えなど、相手の顔を見て話すコミュニケーション

笑顔の保育士
保護者と話すときは、自分の印象を良くするように努めましょう。印象が良いと「あ、ちゃんとした先生だな」「子どもを任せて大丈夫だな」と保護者から信頼されやすくなります。

印象を良くするための方法は次の4つです。

  • 正しい日本語を使う
  • 姿勢を良くする
  • 愛情をもって子どもの話をする
  • 報告は早めに伝える
  • それぞれ詳しく説明します。

    正しい日本語を使う

    保護者と話すときは、正しい日本語を使うようにしましょう。「マジで」「やばい」など、若者言葉を使う保育士は頼りなく見えてしまいます

    例えば「申し訳ございません」「~させていただきます」など、ビジネスで使われる言葉づかいをしましょう。また、何かお願いをするときは「○○してください」と伝えると、強い口調に聞こえることも。そのため「○○していただけるとありがたいのですが…」「○○していただけると、助かります」と言い換えると、丁寧に聞こえます。保護者に要望を伝えるときは、言葉を慎重に選びましょう。

    保護者にとって、保育士は保育のプロ。「大切な子どもを預けるのだから、しっかりした人であってほしい」と思っています。正しい言葉づかいをしていれば、きちんと勉強してきた人だと思われますよ。

    姿勢を良くする

    保護者と話すときは、姿勢良くしましょう。背中が丸くなっていたり、目線が合わないと「この人、私のこと苦手なのかな?」と思われてしまいます。

    「人は中身が大事」というのはもちろんですが、「外見は中身が現れる」というのも事実。言葉づかいや姿勢など、基本的なことができれば印象はよく見えますよ。

    愛情が伝わるように子どもの話をする

    保護者に子どもの話をするときは、愛情を持って話すようにしましょう。

    保護者は、保育園に預けているときは「ケガしてないかな」「楽しんでいるだろうか?」と不安に感じがち。そこで、今日1日であったことや子どもの話をするときは、ポジティブな言葉にすれば「この先生は、愛情を持って子どもと接してくれている」と保護者は感じます。

    例えば、「お昼ご飯で苦手なにんじんを、がんばって口に運んでいました。」「お友達とオモチャの取り合いをしてしまいましたが、最後は交代しながら一緒に遊んでいました。」とポジティブな言葉にすると、愛情が伝わりやすくなります

    「この先生は、うちの子をよく見てくれているな」と保護者に信頼してもらえるように、コミュニケーションをとりましょう。

    報告は早めに伝える

    子どもがケガやケンカをしたら、すぐ保護者へ報告しましょう。報告が遅れると、一気に信頼を失ってしまいます。

    ただし、ただ気にくわないからといってクレームをつける保護者がいたら、園長や主任に相談するべきです。一方的なクレームを受けたら一人で判断せずに、周りの保育士を頼りましょう。

    以上が保護者と話すときに気をつけるポイントです。人は、どうしても見た目で判断してしまいがち。そこで姿勢を良くしたり、正しい日本語を使うと「しっかりした人だな」と思われやすくなります。

    入職したばかりで、仕事ができないのは当たり前のこと。まずは、人と話すときの基本的なマナーから固めていけば、少しずつ信頼を築いていけますよ。

    次からは連絡ノートなど、文面でのコミュニケーションのポイントを説明します。

    連絡帳やお知らせなど、文字だけのコミュニケーション

    連絡帳を読む保育士
    連絡ノートを書くときは、次の2つのポイントに気をつけましょう。

    • 保育士からの愛情を感じさせる文を書く
    • 保護者からのメッセージには、必ず答える

    この5つのポイントを抑えておけば、文字だけの会話でも、保護者からの印象が良くなります。 それぞれ詳しく見ていきましょう。

    保育士から子どもへの愛情を感じさせる文を書く

    連絡ノートに書くときは、保育士から子どもへの愛情を感じさせる文を書くと良いでしょう。

    保護者は、他の人にも自分の子どもを愛してほしいもの。愛情を持って接してくれていると分かれば、保護者も保育士を「この先生なら安心だわ!」と信頼しやすくなります。

    例えば、昼食でピーマンをいつも残してしまう子どもがいたとしましょう。その場合、次のような文章だと愛情が伝わりやすくなります。

    「お昼ごはんのメニューにあった、ピーマンの炒めもの。〇〇ちゃんは、苦手なのに目をつぶって食べようとしたり、大好きな卵焼きと一緒に飲み込もうとしたりと、一生懸命がんばっていました。何とかして食べようと工夫している姿に、思わずうれしくなってしまいました。食べられるようになる日も近いかもしれませんね。」

    ただ「今日もピーマンを残していました。」と書くよりも、子どもがどのようにお昼ご飯を食べていたのかよく伝わります。

    不安をあおる文章よりも、明るくてポジティブな内容の方が保護者は受け入れやすいもの。ネガティブな事実をそのまま書くよりも、切り口や書き方を変えてみて、ポジティブに見せるように工夫をしてみましょう。

    保護者からのメッセージには、必ず答える

    連絡ノートで保護者からメッセージが届いたら必ず一言答えるようにしましょう。連絡ノートは、いわば保護者と保育士の「交換ノート」。自分が書いたメッセージに、何も返答がないと悲しくなってしまいますよね。

    そこで、連絡ノートに保護者からのメッセージが書かれていたら、必ず返事を書くようにしましょう。どうしてもちょうどいい返事が思いつかなかったら、「ご協力いただき、ありがとうございました!」「その後はいかがですか?」など、シンプルな返事でかまいません。もちろん子どもの友達関係など、子どもと保護者にとってナイーブな悩みや質問にはしっかり返事をしましょう。

    何かちょっとした一言があるだけで、「あ、細かいところまで見てくれてるんだ」と保護者は思いやすいもの。ちょっとしたことですが、積み重ねていくと強い信頼感を持ってもらえるようになりますよ。

    以上が、連絡ノートで気をつけるべきことです。

    保育士が一方的に、連絡事項を書くだけだと信頼関係は生まれません。家庭でのできごとや、子どもの様子など保護者からのメッセージを受け取ることも大切です。

    誰でも、自分を思いやってくれる人を信頼しやすくなるもの。面と向かってだけでなく、連絡ノートでも保護者と会話しましょう。

    まとめ

    保育士と保護者
    保護者と信頼関係を結ぶ方法について、説明しました。

    保護者に信頼されるためには、コミュニケーションを重ねることが大切です。朝と夕方のお迎えの時間を利用して、積極的に話すようにしましょう。

    しかし、仕事や家庭が忙しく、直接話す時間が少ない保護者もいます。そんなときは、連絡ノートなど文面で会話するようにしましょう。

    主任や先輩に比べると、すぐに信頼関係を結べない…と悩んでいる方も大丈夫。強い信頼は、小さな信頼を積み重ねてできあがるものなのです。まずは、正しい言葉づかいや姿勢など、できることから始めてみましょう。

    ぜひこの記事を参考にして、楽しい保育士ライフを送ってくださいね!

    関連する記事

    人気記事

    就職・転職を成功させるコツ
    履歴書の書き方、自己PRの作り方、志望動機の例文集、面接対策などの記事を掲載しています。
    保育士のキャリアアップ資格
    保育士のキャリアアップを考えるなら、保育士の資格に加えてプラスアルファで資格を取るのがオススメです。
    保育士の悩み
    給料が安い、残業が多い、人間関係が悪いなど、保育士の悩みにベテラン保育士がアドバイスをします。