保育園で、一人担任を乗り切るコツをお探し中ですね。
現在、保育園では保育士不足が叫ばれています。そのため、園児の人数に対して必要最低限の保育士しか配置していないところも多いのが事実。
とはいえ、いきなり1人で担任になると「どうやって仕事を進めたらいいんだろう?」「分からないことは、誰に聞けばいいんだろう?」と不安に思うかもしれませんね。
そこでここでは、一人担任を乗り切るための方法をご紹介。一人担任だからこそのメリットもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
一人担任を乗り切る5つの方法
新卒の方はとくに、一人でクラスを担当するときは「全部自分の責任になるのか…」という不安に押しつぶされそうですよね。
そんなプレッシャーを乗り切り、一人担任で仕事を進めていくためのコツは、次の5つです。
- 効率的に仕事をしよう
- 最初は準備に力を入れよう
- 一人で抱え込まずに、周りの人を頼ろう
- 子どもたちにお手伝いを頼もう
- 自分を労ろう
それぞれ詳しく説明します。
効率的に仕事をしよう
一人担任が決まったら、効率的に仕事をしましょう。
効率よく仕事ができれば、完璧にできなくても、1人で仕事を回しやすくなります。
まず仕事が始まったら、一つひとつにかかる時間をメモしておきましょう。仕事を片付ける速度が分かれば、1日全体の時間配分ができるようになります。
例えば「連絡帳の記入には1時間」など作業時間が分かれば、「今30分空いたから、半分は書けるな」と目安もつけやすくなるもの。他にも、毎月発行する「園のお知らせ」などは、パソコンでフォーマットを作っておくと良いでしょう。
どうしても最初は「完璧に終わらせないと!」と気を張りがち。しかし、ある程度力を抜いて仕事してもうまく回っていくものですよ。
最初は準備に力を入れよう
一人担任になることが決まったら、最初は準備に力を入れましょう。
準備をすることで、焦らずに、仕事をはやく終わらせることができるからです。
例えば、誰でも最初は時間がかかる「連絡帳の記入」。あらかじめ書き方を勉強しておけば、いざ書くとき、焦らずにすみます。先輩保育士に聞いてみたり、本で文の書き方を勉強するのも良いでしょう。
また、多めに準備しておくと予想外のことが起きても対応しやすいもの。どんなことが起きそうか、想像しながら仕事の準備をしていきましょう。
一人で抱え込まずに、周りの人を頼ろう
一人担任になって困ったことが出てきたら、一人で抱え込まずに、周りの人を頼りましょう。
周囲の人を頼ることで、自分では思いつかなかった方法を知ることができます。
例えば、人見知りが激しい子どもがいたとしましょう。「どうしても目を合わせてくれない…」と接し方に困ったら、去年担当していた先輩に相談してみると、具体的なアドバイスをもらえます。「ボールを目の前に転がしたら、興味を持ってくれたよ」「弟くんがいるから、お兄ちゃんみたいに頼られると喜ぶよ」など、自分では考えていなかった視点が見つかることも。
園長や主任など、上の立場の保育士たちも園の現状を細かく知るために、たくさん部下と話したいと思っているものです。相談することで問題を共有できるだけでなく、より難しい問題も解決できることもあります。
助けてもらったら、お礼はしっかり伝えましょう。ちょっとしたお菓子などを差し入れするのも良いですが、自分が助けを求められたとき、積極的にフォローしてもらえるのが1番のお礼になります。
「一人担任」は一人ぼっちではありません。積極的に他の保育士と関わって、自分のクラスをより良くしていきましょう。
子どもたちにお手伝いを頼もう
ある程度仕事に慣れてきたら、担任している子どもたちにお手伝いを頼むのも良いでしょう。
子どもは大人に頼られたり、「助かったよ」と言われると、とても喜ぶもの。また子どもに手伝ってもらえたら、その間にちょっとした仕事を進めることができます。
例えば、自由時間の終わりを伝えるとき、教室で遊んでいる子どもたちに「次は絵本を読むから、外で遊んでる子どもたちを呼んでくれる?」と尋ねてみましょう。最初は一緒にやっても大丈夫です。手伝ってもらったら必ず「助かったよ。ありがとう」と伝えることを忘れずに。
ただし、子どもの中には大声を出すのが苦手な子もいます。お手伝いを頼むときは、子どもの性格をしっかり把握してから頼みましょう。
自分を労ろう
一人担任になったら、自分を労ることも忘れないようにしましょう。
心の調子や体調が良くないと、注意力が落ちやすいもの。注意力が落ちると、失敗しやすくなり、また気持ちが沈む…という負のスパイラルに陥ってしまうからです。
例えば、忙しくて寝る時間が短くなったら、次の週はなるべく早く帰りましょう。他にも、ストレスを抱え込む前に、カラオケで声を出したり、映画を見て感動するのも方法の一つ。
休みの日や仕事終わりは、がんばった自分を甘やかしましょう。
一人担任は責任が大きい分、成長できるチャンス
以上が、一人担任をうまく乗り切るコツです。
一人担任は、自分一人しかいないため、責任が大きいもの。しかし、複数担任と違って自分だけで方針を決められるため、自分の理想の保育を実現できるチャンスです。
保育士から見たらたくさん子どもがいても、子どもにとっては、たった一人の自分の先生。一人担任だからこそ、一人ひとりと深い関係を作ることができます。
プレッシャーも大きいですが、その分一人担任を経験している保育士はとても重宝されます。分からないことは先輩を頼って、大きく自分を成長させましょう。
まとめ
保育園で、一人担任を乗り切るコツについて紹介してきました。
一人担任をしている保育士は、誰でも最初から一人で完璧に仕事ができたわけではありません。ときに悩み、先輩保育士に相談しながら成長してきたのです。
一人担任は、責任が大きいもの。しかし、自分の考えや理想の保育を実現したい方にとっては、夢を叶えるチャンスとも言えます。
一人担任は、決して一人ぼっちではありません。「うまくいかない…」「どうしても手が足りない!」というときは、先輩保育士だけでなく、園長や主任、子どもたちに助けを求めましょう。
ぜひこの記事を参考にして、一人担任を楽しい経験にしてくださいね。