保育園で働く保育士の一年間の仕事

「保育士の一年間ってどんなスケジュールで動いているんだろう?」と思っていませんか?

保育園では毎日の保育に加えて、「イベント」もたくさん行われます。

ここでは、保育園で働く保育士の一年間の仕事を見ていきましょう。

保育園で働く保育士の一年間の仕事

保育士の一年間の仕事は「年間行事」と「毎月の恒例イベント」が中心です。イベントでは季節を意識した活動を行います。

例えば、次のような年間スケジュールが一般的です。
保育園の年間スケジュールの例

入園式と卒園式

春の1番の仕事は、入園式と卒園式です。クラス担任は誰になるのかも、この時期に決められます。年少専門の保育士もいれば、入園から卒園まで組を担任するなど、方針は保育園によってさまざまです。

一年間の保育計画も立てつつ、子ども一人ひとりの性格も知っていかなくてはいけません。

健康診断

子どもたちの健康診断は、半年に一度行われます。健康診断は、子どもたちの成長の確認も兼ねているので、とても重要な行事です。健康診断の他に、内科検診や歯科検診も行われます。

お泊まり保育・遠足

子どもたちも保育園に慣れてきたら、お泊まり保育や遠足を行います。

いつもと違う環境にワクワクして、興奮ぎみの子どもたちをしっかり制御しなければいけません。日中の仕事以上に大変ですが、社会勉強の一環ということを頭において、特別な時間を楽しんでもらえるように引率します。

発表会

子どもたちは保育園で遊ぶだけでなく、合唱や劇などの発表会にもチャレンジします。

これは、チームで1つのものを作り上げて、協調性を養うことが目的です。保護者の前で発表することで子どもたちは達成感を覚え、保護者は子どもの成長を実感できます。

衣装や台本の準備に全力で取り組むため、保育士にとっても一大イベントです。

防災訓練

防災訓練は、毎月行うところがほとんどです。地震や家事が起きたときの避難ルートや集合場所を確認して、もしもの場合に備えます。

子どもたちだけでなく、保育士の防災意識を保つことも目的の一つです。

季節の行事について

保育園には年間を通じてさまざまな季節の行事があります。お花見や七夕、夏祭り、芋掘りやクリスマス会、餅つき大会など目白押し。子どもたちに楽しんでもらうのはもちろん、一年間で「どんなイベントがあるのか」「そのイベントではどんなことをするのか」を学ぶ機会になります。

どんな行事をするかは園によって異なりますが、基本的に毎月1回何かのイベントをすることが多いです。

保育士は普段の仕事に加えて、イベントの準備もしなければいけないので、子どもが帰った後も、遅くまで残って会議や準備に追われます。

運動会の準備について

とくに運動会は子どもだけではなく、保護者も楽しみにしているイベントの一つです。

子どもたちの中には、運動が得意な子もいれば苦手な子もいます。また、人前に出るのが苦手な子もいれば、好きな子もいるなど、性格はさまざま。

このように、性格も得意なことも異なる子どもたちみんなが楽しめるように、保育士は「どんな種目にするか」「曲はどうするか」「踊りの振りつけはどうするか」頭をひねって考えなければなりません。

さらに、家庭の事情で運動会に参加できない保護者もいるので、そのような子どもたちのケアも保育士の仕事になります。

運動会の時期は一年の中で最も忙しい時期の一つですが、無事に成功したときの達成感は何ものにも代えがたいですよ。

遊ぶ時間がないほど忙しいときはあるの?

忙しくて肩が痛くなっている女性保育士
年間スケジュールを見ると、イベントが立て続けにやってくる「秋から冬」が、保育士にとってもっとも忙しい時期と言えるでしょう。

イベントが終わったらすぐに、次のイベントの準備をしなければいけません。また、年度末から新年度にかけては、「年間保育計画」などイベント以外の仕事が増えてきます。

とくに卒園する子どもたちの担任である保育士は、3月がとても忙しいです。

スケジュールだけ見ると休んでいる時間がなさそうですが、一年中忙しいわけではないので、プライベートの時間も取れますよ。ただし、保育士の仕事量は園によって異なるので注意しましょう。

まとめ

保育士を目指している人を応援する女性
保育園で働く保育士の一年間の仕事について解説してきました。

保育園では、毎月イベントが行われます。そのため、保育士になったばかりの頃は、毎日のスケジュールをこなすことで精一杯でしょう。

それでも、大きな行事を乗り越えた子どもたちの成長を感じるときは、「この仕事を選んで良かった!」と思う瞬間です。保育士の仕事は、子どもの「笑顔」と「成長」に支えられているのです。

子どもたちが楽しんでいる表情、保護者さんからの感謝の言葉。それだけでそれまでの苦労が報われます。

この記事が保育士を目指す方の参考になれば、幸いです。

関連する記事

人気記事

就職・転職を成功させるコツ
履歴書の書き方、自己PRの作り方、志望動機の例文集、面接対策などの記事を掲載しています。
保育士のキャリアアップ資格
保育士のキャリアアップを考えるなら、保育士の資格に加えてプラスアルファで資格を取るのがオススメです。
保育士の悩み
給料が安い、残業が多い、人間関係が悪いなど、保育士の悩みにベテラン保育士がアドバイスをします。