保育士によくある転職理由7つ!面接時の伝え方もアドバイス

「今の職場、しんどすぎてもう無理!」「もっとお給料がいいところに転職したい…」と思っていませんか?

保育士の転職は、珍しいことではありません。むしろ、自分を追い込んでしまう職場であるなら、心身の健康を守るためにも転職は有効な手段です。

この記事では「こんな理由で転職していいのかな…」と思っている方のために、保育士が転職を決意した理由をご紹介。さらに、面接でマイナスな転職理由をポジティブに伝える方法もご紹介します。

ぜひ参考にしてくださいね。

保育士が転職しようと決意した7つの理由

こんな理由で転職してもいいのかと悩んでいる女性保育士
厚生労働省の調査によると、保育士の離職率は10.3%。毎年40万人(新卒は4万人)ほど保育士として就職するものの、年間で3.3万人が職場を辞めているのです。

保育の仕事に情熱を持った保育士たちが退職するのには、主に7つの理由があります。

・職場の人間関係
・給料が低くて、生活できない
・労働条件が入職前に聞いたものと違った
・仕事が多すぎる
・体力がもたない
・保育園と自分自身の「保育方針」のミスマッチ
・家庭と仕事の両立が難しい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.職場の人間関係

保育士は、たくさんの人と一緒に仕事をします。職場の同僚をはじめに、子どもたちや保護者の方まで…。

同僚は、女性がほとんどなので「女性社会」になりがちです。感情の波が激しかったり、ウワサ話をされたりと、独特の空気があります。その空気に耐えられないと、「もうここで働ける気がしない…」と転職を決意することに。

また、どうしても子どもや保護者と相性が合わなかったりすることもあるのです。
職場で人間関係が悪いと、大きなストレスになってしまうもの。人間関係が転職理由となるのは珍しいことではないのです。

2.給料が低くて、生活できない

保育士の給料は、決して高くありません。

厚生労働省によると、私立保育園で働く保育士の平均給料は約21万円。この金額から保険料などを引くと、平均16~18万円ほどしか給料として入ってきません。家賃の高い都会に住んでいる保育士や、家族を養わなくてはいけない保育士は、とても生活できないのです。そのため、給料の低さは保育士の退職理由No.1にもなっています。

大変な思いをして働いても、給料が少ないとモチベーションは下がってしまいますよね。

3.労働条件が入職前に聞いたものと違った

労働条件とは、お給料やボーナス、残業時間や残業代、休日数のこと。これらの条件が、「入職前に聞いてたことと違う!」と不満が爆発してしまい、転職する人も多くいます。

「面接中にはこう言ってたのに、ウソついてたってこと?」と保育園に対して不信感を覚えてしまうのです。

4.仕事が多すぎる

保育士の仕事は、とにかく幅が広いです。子どものお世話だけでなく、一人ひとりの保育記録からお知らせ作り、イベントの準備など、とにかく全て自分でやらなくてはいけません。

ここまで仕事が多いと、勤務時間内に終わらず、家に仕事を持ち帰ることも。家に帰ってもリラックスできず、体を壊してしまう人もいます。

このように仕事の多さが原因で、転職を決意する人も多いのです。

5.体力がもたない

子どもの体力は底なし。保育士は、元気いっぱいな子どもたちを一人でお世話しなくてはいけません。走り回る子どもを追いかけたり、抱き上げたりと大忙し。さらに保育園は子どもの身長に合わせた環境になっているので、腰に負担が大きくかかります。

また、先ほど説明したように勤務時間も長いのが日常。

「もう体力が持たない…」と限界を感じ、転職を決意する保育士もたくさんいるのです。

6.保育園と自分自身の「保育方針」のミスマッチ

保育士の転職理由で意外と多いのが、「保育方針」のミスマッチでしょう。

人は誰でも、意見が合わない人と一緒にいるのは居心地悪くかんじてしまうもの。同じように、保育園と自分の考えが合わないと、「この保育園で働き続ける意味、あるのかな」と思ってしまいます。とくに保育に情熱を持っている方には、「最優先は子どもって言ってたのに、保育園の利益が一番になってる…」とガッカリしてしまう人も。

「理念に惹かれて入職したのに、全然違うじゃん!」と園の保育方針やルールを受け入れられず、もっと自分の感覚に近い保育園に転職する人もいるのです。

7.家庭と仕事との両立が難しい

仕事の多さから、家庭との両立に悩む保育士も少なくありません。

保育士をするくらい子どもが好きなのであれば、自分の子どもはもっと大切に育てたいもの。そんな方が残業のために家族との時間がとれないのは、大きなストレスになります。

「もっと家族を大切にしたい」「家のこともちゃんとしたい」という保育士が、今の職場より良いところへ転職したいと感じるのは当然ですね。

面接ではネガティブな転職理由は、ポジティブに言い換えよう

面接で転職理由をポジティブに話している女性保育士
このように、転職理由のほとんどはネガティブな内容です。

そのため、転職活動の面接でストレートに伝えるのと「同じことが起きると、すぐに辞めちゃうかもしれないな」と面接官に捉えられてしまうことも。

そこで、ネガティブな転職理由はポジティブに言い換えましょう。ポジティブに伝えることで、「しっかりしているな」「明るくて、頼もしい人だ!」と思ってもらいやすくなります。

ネガティブなことをポジティブに伝えるポイントは、次の4つです。

・退職するに至った問題を、自分自身でどのように対処したか
・この問題によって、自分がどう成長したか
・ブランクがあれば、その間に身につけた知識やスキルはあるか
・この園で、それらの経験をどう生かしたいか

この4つのポイントを意識して伝えると、保育園側への印象がぐっと良くなります。

それでは、実際にどのように言い換えればいいのか、具体的に見ていきましょう。

人間関係は、保育方針の違いと言い換えよう

「先輩からパワハラを受けた」「同僚からいじめられた」など人間関係を理由に退職したときは、「保育方針の違いが理由」と伝えましょう。

もし、ストレートに「気が合わない人がいて…」と伝えると、「コミュニケーション能力が低いのかな」と思われてしまうことがあるからです。

さらに、「ここなら、同じ方向を見て仕事ができると思った」と面接を受けている保育園の魅力も入れると、ポジティブに聞こえます。

例えば、次のように伝えてみましょう。

『私は子ども1人ひとりと向き合い、個性を大切にする保育士になりたいと思っています。ですが、以前勤めていた保育園では人数が多く、「効率化」を最優先にしていました。もちろん、仕事を効率よくこなすのは大切なことです。それでも、納得のいく保育ができず、子どもと向き合う時間を増やそうと同僚たちにも声をかけました。しかし、歴史ある保育園では、なかなか制度を変えることができませんでした。

こちらの保育園は少人数制なので、私が希望する「子ども第一」の保育ができると思っています。』

保育士の仕事はチームワーク。そのため、コミュニケーション能力がとても重視されます。面接のときは、相手の愚痴にならないように気をつけましょう。

給料の低さは、「能力を評価されたかった」と言い換えよう

お給料の低さが原因で退職したときは、「自分の能力をしっかり評価されたかった」と伝えましょう。

ストレートに「給料が低かったから」と伝えてしまうと、「他にいいお給料の保育園を見つけたら、すぐ辞めてしまうかも」と面接官に思われてしまいます。

そこで、「この保育園では、自分の能力を給料に反映してくれる制度があった」と保育園の制度に魅力を感じたと言い換えましょう。

『私は、子どもたちの成長を目の前で実感できる保育士の仕事に、大きなやりがいを感じています。前働いていた保育園でも、チームワークで協力しながら仕事ができていたのですが、成果に見合った給料ではなく、今後の将来設計には合わないと思い、転職を決意しました。

こちらの園では、自分のスキルや努力がしっかり評価される制度があると聞き、志望しました。もし入職できたら、今以上にスキルアップしていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。』

言い方を変えるだけで、とても熱意を持った人に聞こえますね。

体調不良は、正直に打ち明けよう

仕事がハードで体調を崩してしまったときは、体を壊した理由を正直に話し、さらに「次からはどのように気をつけるか」伝えましょう。また、「今はしっかり回復しました」と体調に問題がないことをアピールするのもポイントです。

保育士は、ハードな仕事。そのため、「体を壊したから辞めました」とだけ伝えると、「また体を壊すんじゃないか?」と思われるかもしれません。

そこで、正直に話した上で、反省点や改善したポイントを伝えると「誠実な人だな」「保育に熱意を持った人だな」という印象になります。

『私は3年間、子どもたちの記憶に残る保育士になりたいと毎日努力してきました。
しかし、その思いから仕事に手を抜くことができず、さらに人手不足も加わって業務量も増えてしまい、腰痛を引き起こしてしまったのです。この状態で働き続けても、子どもたちにもスタッフにも迷惑をかけてしまうと思い、退職しました。

今はしっかり休養し、体調も回復しています。また、腰痛を引き起こさないように、体の仕組みや荷物の運び方のコツも勉強しました。

こちらの園はスタッフさんも充実しており、一つひとつ仕事を丁寧にこなすことができる環境に魅力を感じています。』

体調不良が原因のときは、なるべく採用側が不安に思わないように言葉を考えましょう。

残業の長さや労働環境は、解決するためにどんな努力をしたか伝えよう

「残業が長すぎる…」「仕事が多すぎて、いつまでも終わらない」など労働環境が原因のときは、その環境を変えるためにどんな努力をしたのか伝えましょう。

保育士は、どこの保育園でも仕事がたくさんあるもの。そのため「残業が多くて退職しました」とだけ伝えると、「本当は仕事したくないのかな?」と思われるかもしれません。そこで「環境を変えるために努力した」と伝えれば、「がんばっていたんだな」という印象を持ってもらえます。

例えば、次のように伝えてみましょう。

『以前勤めていた園では、毎日5時間残業をしていました。そのため、家に帰ってからも自分の時間がとれず、「もっとメリハリをつけた方が、仕事に集中できるのでは?」と思うようになったのです。

そこで、もっと効率よくできるように作業をみんなで分担したり、パソコンの導入を提案しました。しかし、園では「手書きや手作りの暖かさ」を伝統にしていたため、なかなか受け入れてもらえず、体力にも限界を感じ、退職を決めました。

こちらの園では、パソコンやソフトなど効率化も重視しており、保育の仕事ともメリハリをつけて仕事ができると思い、魅力に感じています。』

「残業したくない」という気持ちを、ポジティブにいい換えるように気をつけましょう。

保育方針の不一致は、相手の愚痴にならないように気をつけよう

保育園と自分の保育方針の違いが理由のときは、そのまま採用側に伝えてかまいません。ただし、前の保育園をけなすような発言はしないようにしましょう。

「もし、うちを辞めることになったときも、いろいろ言われるかもしれない…」と思われるかもしれないからです。

不満を伝えるよりも、「理想に近い園を探していて、見つけた」と前向きに言い換えましょう。

『以前勤めていた園の保育方針が、私の理想像と違っていました。一人ひとりの子どもと丁寧に接することを理想としていたのですが、子どもの数も多く効率化が重視されていたのです。

それでも、「はやく仕事を片付けるという意識とスキルは必要だ」と思い、歩み寄ろうと努力しましたが、どうしても納得のいく保育ができませんでした。

そのため、こちらの園を見学させていただいたとき、子どもとしっかり向き合いながらお仕事されている姿を見て、「これは私がしたかったことだ!」感動したのです。

入職できたら、精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。』

保育方針は、人によって違うもの。自分には合わなくても、誰かにとってはピッタリの価値観であることもあります。保育園の批判はせずに、自分の価値観には合わなかったと伝えましょう。

家庭と仕事の両立ができなかったときは、解決したことを伝えよう

家庭と仕事の両立ができずに転職を決意したときは、「この保育園なら両立できる」というポイントを伝えましょう。

ただ「家庭と仕事が両立できなかった」としか言わなかったら、「何か工夫したのかな?」「工夫してないなら、うちに入ってもすぐに辞めてしまうかも」と思ってしまうからです。

また、両立できるように工夫していることを伝えるのも方法の一つ。

例えば、次のように伝えましょう。

『出産をしてから、家庭と仕事の両立ができず、退職しました。現在は夫と家事を協力しながら、実家からもサポートをしてもらえるようにお願いしています。また、家事を効率よくすませるために、家電も買い換えました。

こちらの園は、家からも近いので仕事に集中できると思い、志望しています。』

まずは転職理由を掘り下げて、整理してみよう

このように、言葉の言い換えたり、ポジティブな言葉をつけ足すことで、印象はガラッと変わります。

どのような言葉にするか選ぶためには、まず転職理由を細かく掘り下げて、整理しましょう。

不満の裏には、本音や希望があるもの。つまり、逆の視点に立ってみると、自分のポジティブな気持ちが見えてきます。

・この環境にいたくない→もっと成長したい
・先輩とウマが合わない→目指す保育が違った

いきなり面接に行く前に、一度ゆっくり自分の気持ちを書き出してみましょう。

まとめ

転職でいい職場と巡り会えて、握手を交わす女性たち
保育士の転職理由と、面接での伝え方について紹介してきました。

保育士だけでなく、どの仕事でもポジティブな理由で退職することは多くありません。しかし、逆の視点で見ることで、転職理由はポジティブな言葉に言い換えることができます。まずは転職理由をしっかり整理してみましょう。

転職は決して、今の仕事から逃げるわけではありません。あなたが保育士として、理想の環境で働くために大切なことです。

ぜひこの記事を参考にして、新しい環境で好スタートを切ってくださいね。

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