「仕事を持ち帰らないと追いつけない」「子どもたちの相手で、毎日体力を使いはたしてヘトヘト」保育士にこんなイメージを持っていませんか?
確かに、保育士の仕事はハードです。体力がいる仕事のつらさ、仕事量の多さから、憧れだった保育士の道をあきらめる人も。
一方で、「やっぱり保育士の仕事は楽しい!」「私の天職だ!」と働き続けている人もいます。そのような保育士たちは、「子どもが好き」という気持ちだけでなく、「やりがい」を感じることでモチベーションを保っているのです。
この記事では、保育士の仕事のやりがいや、魅力についてご紹介します。
目次
保育士だから実感できる、7つのやりがいと魅力
仕事が空回りして落ち込んだり、失敗してしまって反省したりと、「毎日が充実してる!!」とは言い切れないのが現実。それでも、保育士だからこそ実感できる魅力があります。
ここからは、保育士が「明日もがんばろう!」とやる気を出せる、7つの「やりがい」を見ていきましょう。
1.子どもの成長を近くで感じられる
1番はやはり、子どもの成長を一番近くで感じられることでしょう。
保育士は、子どもが0歳~小学校に入学するまでの最大6年間も見守ります。つまり言葉を離せない時期から、園内で友達と元気に遊ぶようになるまでの『成長のプロセス』を見ることができるわけですね。
中には保護者よりも長く子どもと過ごすこともあるため、子どもの「初めてできた!」瞬間に保護者よりもはやく立ち会えることもあります。
入園したころは、トイレトレーニングを毎日していたのに自分からトイレに行けるようになったり、保育士のそばから離れなかった子どもが、保育士から離れて友達と遊ぶようになったり…
できなかったことが、少しずつできるようになっていく様子を近くで見られるのは、言葉に表せないほどうれしいものです。
2.イベントを成功させたときの達成感
子どもの動きは全く予測できません。そのため、子どもが主体になる「運動会」や「発表会」などのイベントでは時間通りに進まないことも。
イベントを成功させるために、保育士は何か月も前から子どもたちが楽しめる内容を考え、準備をします。
そのため、イベントをうまく進行できたときには「やりきったぞ!!」という達成感に包まれるのです。
また子どもたちの楽しそうな笑顔を見たときや、保護者から上がる歓声が聞こえたときは、うれしさが倍に。
イベントは準備で苦労が多い分だけ、保育士もやりがいを感じやすいのですね。
3.子どもと信頼関係を作れる
子どもと信頼関係を築けたときの喜びは、言葉にできないほどうれしいもの。子どもと信頼関係を作ることで、子どものさまざまな表情が見られるからです。
入園したばかりやクラス担当が変わった最初のころ、人見知りの子どもは近づいてくれないもの。それでも、保育士から子どもにアプローチしないと何も変わりません。毎日コミュニケーションを取り、ゆっくり信頼関係を築いていきます。
だんだん子どもが心を開いて、自分から近づいてくれるようになったときは、「信頼してくれたんだ」と感動するほど!
他にも、自分のことはほとんど自分でできる子どもたちが「先生、これはどうしたらいいの?」と聞きにきてくれることもあります。
子どもたちに「頼りにされる」のは、保育士だからこそ感じられるやりがいですね。
4.保護者から感謝される
保育士は、子どもの保育だけでなく、保護者のサポートをするのも仕事。そのため、登園したときやお迎えのとき保護者から、「先生、いつもありがとうございます」「先生が担当でよかったです」と感謝の言葉をもらえると、「がんばってて良かった!」と思えます。
他にも「先生、実は相談が…」「うちの子についてなんですけど」と子育てに悩みを抱えている保護者は多いもの。そんなときに「こうしてみるのはいかがでしょう?」とアドバイスすることで、保護者の不安を解消できるのも魅力の一つ。
保護者と一緒に子どもたちの成長を見守り、悩みや喜びを共有できるのも、保育士ならではの魅力でしょう。
5.卒園した子どもたちが、保育園を訪ねてきてくれる
保育士と子どもたちとの関係は、保育園にいる間だけではありません。卒園してからも、外でたまたま会ったり、職業訓練で保育園を訪ねてくれたり…中には、スポーツ大会や文化活動で活躍している子どもたちの姿を見かけると「あんなにやんちゃだったのに、立派になったなぁ」と自分の子どものようにうれしくなります。
この経験ができるのも、保育士として一生懸命子どもと向き合ったからこそ!
卒園した子どもたちとも「つながり」を感じられるなんて素敵ですよね。
6.自分も成長できる
保育士は子どもを指導する立場でありながら、子どもと一緒に自分も成長できるのも魅力的です。
保育士は子どもや保護者など、意思を持った人間と関わります。人と関わりは、うまくいくことばかりではありません。良かれと思ってやったのに、自分が想像していたような反応をしてくれなかった…なんてこともありえます。
そこから「何がいけなかったのか」「どうすれば、子どもたちは喜んでくれるのか」と毎日考えて試していくことで、人として大きく成長できるのです。
また、初めてのことにがんばってチャレンジしたり、没頭している子どもの姿をみることで、「子どもたちがもっと喜べるように、もっと自分も頑張らないと!」と成長のきっかけになることもあります。
他にも、さまざまな保護者と話すことで、保育士以外の仕事にも理解が深まることも。人との関わりによって得られたものは、保育士として貴重な財産になるでしょう。
7.子どもと遊ぶだけじゃない!さまざまな仕事を経験できる
子どもを預かって保育し、子どもが帰ったら事務作業をする…保育士の仕事はこのようなルーティンワークだと思っていませんか?
実は、保育士の仕事はとても多彩です。あるときはルールや物事を教える先生、遠足のときにはバスガイド。運動会や発表会では会場を盛り上げるイベントプランナーなど、子どものためにさまざまな仕事をします。
子どもたちが主役ではあるものの、保育士自身も枠にとらわれない仕事ができて、毎日刺激的な生活を送れるのです。
たくさんの仕事を経験することで、自分の成長にもつながるでしょう。
まとめ
保育士の仕事のやりがいや魅力について、紹介してきました。
保育士は子どもの命を預かる責任の重い仕事です。しかし、保育士のほどたくさんの人から感謝され、人の人生に影響を与えられる仕事もありません。
保育士がいてこそ、子どもたちの笑顔を見ることができるのです。
この記事を読んで「保育士って素敵だな」と感じたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。