保育士になって1年目、仕事が順調にいかず悩んでいませんか?
誰でも働き始めた1年目は、仕事や職場の人間関係でつまずきやすいもの。でも、せっかく夢見ていた仕事なのですから、もっと楽しく働きたいですよね。
そこでここでは、1年目の保育士が順調に働くためのポイントを紹介。最初によくつまずきやすい悩みについて、解決法を紹介していきます。
今よりも充実した仕事をしたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
保育士1年目が悩みやすいポイント
まずは、1年目の保育士がつまずきやすいポイントについて紹介します。新人保育士がとくに悩みやすいのは、次の4つです。
最初はとにかく精一杯やっているのにうまくいかず、失敗ばかりしてしまうもの。とくに大好きだった子どもたちと接するときに、「あれ?何でこんなにいうことを聞いてくれないんだろう?」と子どもとの関係に悩んでしまうことがあります。
そんな自分にショックを受けているところ、先輩から厳しい言葉を言われてさらに落ちこんでしまったり…。
また、保護者は新人もベテランも関係なく「保育のプロ」としか見ていません。そのため、保護者が希望しているレベルに自分の保育が追いつけず、お話するのも怖いという人もいます。
しかし、誰でも最初は初心者です。少しずつ失敗と成功の経験を積むことで、「ベテラン」と呼ばれる保育士になります。大切なのは、その「少しずつ」の努力の方向性です。
ここからは、1年目保育士が楽しく順調に働くためのポイントを紹介していきます!
1年目の保育士が楽しく順調に働くための5つのポイント
1年目の保育士が楽しく順調に働くためのポイントは、次の5つです。
それぞれ具体的に紹介していきますね。
1.怒られたり失敗したときは、しっかり状況を見直そう
仕事を失敗してしまい、先輩から怒られたときは、まずはしっかりと状況を見直しましょう。自分がどんな判断をしてミスにつながったのか整理できるので、次から失敗を予防できます。
例えば、ミスの原因とそのときの状況、先輩からの注意をまとめて、今後はどうしていくか自分なりの改善点を1つのノートに書いておくと良いでしょう。状況整理と最適な方法を考える訓練にもなるので、瞬時の判断力を身につけることもできます!
ただし、新人のうちの責任は自分ではなく、自分を育ててくれている先輩にかかるもの。そのため、何度も同じミスをくり返すのは良くありません。反省と次回から気をつけることを伝えて、しっかり謝罪しましょう。
注意されたり、怒られるとどうしても悲観的に捉えてしまいますよね。でも1年目は、ミスをしても周りの先輩が守ってくれるのが最大のメリットです。たくさん失敗して、スキルを身につけましょう。
2.一人ひとりの子どもとしっかり向き合ってみよう
子どもとうまく接することができないときは、一人ひとりしっかり向き合ってみましょう。「どうしていうことを聞いてくれないの?」と子どもだけ一方的に責めてしまっては、問題は解決しません。
まずは、自分の言い方や子どもへの声かけの仕方に問題がなかったか考えてみましょう。そして、指示があいまいであったら具体的にするなど改善してみます。どうしても思いつかなかったら、「先生も困ってるの。だから、○○くんが助けてくれたら、とってもうれしいな」と素直に気持ちを伝えてみるのもいいでしょう。
また、子ども一人ひとりと一緒に過ごす時間を増やすのも方法の1つ。今まで見えていなかった、子どもたちの性格が見えてくるかも知れません。
保育士と子どもがお互いに歩み寄ることで信頼関係は生まれます。毎日少しずつ、子どもを理解していくようにしましょう。
3.努力しているということを、行動で示そう
先輩と一緒に仕事をするときは、努力しているところを見せるようにしましょう。どんなに小さなことでも吸収しようという姿勢は、先輩の目にとても好印象に映るからです。
例えば、「今から指示すること、メモしておいてね」と言われたら、次からは先輩に「お願いしたいことがあるんだけど…」と言われたときに、すぐメモを取り出すようにするとよいでしょう。言葉には出さないかもしれませんが、「あ、前言ったこと覚えてる!」と良い評価をしてくれます。
先輩にとって、自分が教えたことを実践してくれるのはうれしいもの。そのため「言われたことは、きちんとできるようになる」「次は言われる前に、自分からできるようになる」という成長のステップを行動で示すようにしましょう。
4.先輩には積極的に話をしに行こう
先輩にはなるべく積極的に話をしに行きましょう。話す回数が増えると、人は好感を抱きやすくなる心理があるからです。
とくに苦手な人にこそ「教えてください」「こうしてみたんですけど、先輩はいつもどうしてますか?」などコミュニケーションを取るようにしましょう。でも「苦手な人にもいい顔するなんて、八方美人だな」と感じるかもしれませんね。
実は「苦手だな…」と思っているとき、人は自然と拒絶反応を出してしまうもの。そうすると相手にもその気持ちが伝わってしまいます。職場ではあまりギクシャクしない方がいいですよね。
働くのだったら、なるべく人との関係は良好にしておきたいもの。話す回数を増やすことで、先輩の意外な一面を発見できたり、ふとしたきっかけに仲良くなれるかもしれませんよ。
5.保護者には、毎日「少しずつ」お話をしよう
保護者と話すときは、毎日少しずつお話するようにしましょう。保護者は、保育園に預けている間「ケガしてないかな?」「友達と仲良くしてるかしら」と心配しています。そこで、少しずつでも子どもの様子を伝えていけば、「この先生は、しっかり子どものことを見ているな」と信頼しやすくなるのです。
話は長くする必要はありません。まずは日々のちょっとしたことや、面白かった話など世間話をするような感覚で、お話していきましょう。
このような心構えでいることで、1年目でも働きやすくなります。ただし、順調に働くためには気をつけておかないといけないポイントも。最後に、新人保育士が働くうえで注意すべきことを紹介します!
気をつけて!1年目の保育士が働くうえで注意すべき3つのこと
1年目の新人保育士が、働くときに注意しなければいけないのは次の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.自分だけで判断せずに、必ず先輩に確認しよう
新人のうちは自分だけで判断せず、必ず先輩に確認しましょう。先輩から「後にして!」ときつく言われると、「なるべく自分で動こう」と考えてしまうもの。しかし、経験が浅い1年目で「○○でいっか」と判断してしまうと、子どもたちが危険な目にあう可能性があります。
そのため、自己判断した後に何も報告しないでいると、責任者の先輩に「なんでそんなことしたの?」「なんで言わなかったの?」と責められることも。
「声をかけにくいな」と感じても、先輩には必ず確認をとりましょう。どうしても忙しそうなときは、メモに書いて渡すという方法もありますよ。
2.何をすればいいか分からないときは、先輩の様子をしっかり観察しよう
新人1年目のときは、「何をしたらいいんだろう?」と困ることが出てきます。そんなときは、周りの先生たちの様子をしっかり観察しましょう。ボーッとしたり、自分の仕事をゆっくりやっても、その場しのぎになるだけ。「あの子、やる気あるのかな」とマイナスの評価をつけられてしまいます。
例えば、作業をしている先輩のもとに行って「何かお手伝いできることはありませんか?」と声をかけてみましょう。
また今まで聞けなかったことや、分からなかったことを聞くのも方法の1つ。自分が先輩になったとき、後輩に教えてあげられるようにしっかり聞いておきましょう。
3.言葉づかいをきれいにしよう
新人保育士のときは、とくに言葉づかいをきれいにしましょう。言葉づかい一つで、相手に与える印象は大きく変わります。正しい敬語を使える保育士は仕事ができるように見えますが、「マジで」「やばい」など友達に使うような言葉を職場で使うと、子どもっぽく見られてしまうのです。
まず、日ごろから言葉づかいには充分注意して会話しましょう。もし会話の途中で言葉の使い方に迷ったときは、その日のうちに必ず調べて確認しておきます。
言葉づかいは、習慣の中で身につけるもの。ただしい敬語を勉強したら、積極的に使って自分の言葉として身につけましょう。
まとめ
新人保育士が順調に働くためのポイントを紹介してきました。
新人のときは、仕事がうまくいかず、失敗も多いのが当たり前です。大切なのは失敗した後、きちんと改善点を自分で考えること。
先輩に教えてもらうのも大切ですが、自分で考えることで初めて保育士としてのスキルをしっかり身につけることができます。
ただし、自分自身で全てを判断してはいけません。仕事しやすいように、先輩とのコミュニケーションも大切にしましょう。
心構えを知っておくだけで、仕事はスムーズにこなせるもの。ぜひこの記事を参考にして、楽しい保育士生活を送ってくださいね!