男性保育士はこれから必要になる!保育園側から期待される役割とは?

保育士と言えば、まだまだ女性の仕事と思われている人も多いかもしれませんが、保育園の中には男性保育士を見かける機会も増えてきているのではないでしょうか。

実際に男性保育士の数は少しずつではありますが増えてきています。

しかし、元々は女性の仕事である保育士に男性が入ったところでどんな役割があるのか?と疑問に思う方もいるでしょう。

今回、この記事では男性が保育園で働いた時の主な役割について紹介していきます。これから保育士を目指す男の人は是非見て参考にしてください。

男性保育士の役割とは?

それでは、さっそく男性保育士の役割について紹介していきましょう。

ダイナミックな遊びができる


男性保育士が入ることによって、いつものお遊戯や設定保育に遊び心が加えられ、楽しみ方に工夫ができることが挙げられます。特に公園などの外遊びでは男性保育士ならではのダイナミックな遊びが出来ることから園児がおおはしゃぎすることは間違いないでしょう。

女性視点ではなかなか見つけにくい新しい視点や発想で園児たちをまとめていってくれる役割があります。更に力に自信がある人は自らボールの的当てになったり、高い抱っこ、利き腕に園児をぶら下げて持ち上げれば大はしゃぎ間違いなし。男性保育士が入れば遊びが広がるでしょう。

また、男の子の遊びについてもついていきやすいのも一つのメリット。3歳~4歳頃になると「戦いごっこ」にはまったり、電車や車以外などのマニアックな乗り物を好きになるかもしれません。

園児同士の戦いごっこは加減がわからずに怪我をしてしまうかもしれませんが、園児と男性保育士であれば怪我する可能性も低いですし「そんなに叩くと痛いよね」と教えることもできます。

遊びと知識をつけるのに大変な部分はありますが、同じ男の子である男性保育士だとそれらに適応しやすい、または園児も話しやすい点に注目です。

力仕事で頼りになる


女性でも無理をすれば何とか運べるものでも、男性であれば簡単に持ち運べるものもたくさんあるでしょう。もちろん全員が力持ちであるとは限りませんが、それでも女性保育士の力仕事の軽減にはなるはずです。

負担が大きいとそれだけで事故の確率は上がってしまいます。このリスクを少しでも減らすためには、やはり男性保育士が必要になるのではないでしょうか。

また、女性よりも男性の方が背が高い人が多いので電球や倉庫の高いところにも手が届くので裏方の面でも役に立つことが多いです。

防犯的役割を担っている

保育園の中には室内、園庭が外から丸見えになっている施設もあります。こうした保育園は地域に根付いており、子どもが健やかに育つように施設だけでなく地域の人たちで見守っているとも言えます。

外から見えるということは地域の人が園児の様子が見れたり、また声をかけたりして、手を振ったりなど交流という面では大きなメリットになるのですが、防犯的な意味ではデメリットに。

中には女性や園児を狙った犯罪者もおり、外から見えているということは、いつ被害にあってもおかしくありません。しかし、そこに男性保育士がいれば抑止力になります。

女性や園児を狙う犯罪者は「自分より弱いもの」をターゲットにしていることが多いので、男性がいるだけで躊躇することがほとんどです。

また、万が一侵入されたとしても、刺又(さすまた)のリーチも女性より長くなるので、園児を逃がすのには十分に時間を稼ぐことができるでしょう。

男性保育士が居れば、それだけで防犯面で有利になるのです。

父親からの相談窓口

保育園に迎えにいくのはほとんどがお母さんかもしれませんが、中にはお父さんがメインの家庭もあるでしょう。

お母さんの場合、女性保育士や他のお母さんと気兼ねなく喋り、子育てなどの悩みを打ち明けられるかもしれません。しかし、お父さんが女性保育士に悩みを打ち明けるというのはなかなかないでしょう。

そんな時に男性保育士がいれば同性ということもあり、子育ての相談もしやすいはずです。

仮に上手くアドバイスや相談に乗れなかったとしても、男性保育士から同僚や先輩保育士に相談をして、その内容をお父さんに伝えることもできるので、相談窓口としての役割も十分に期待されています。

お父さんと男性保育士がコミュニケーションを活発に行えば、子育てに対してより前向きになっていき育児参加の機会が更に増えるでしょう。

もちろんお母さんも園児が男の子の場合は女性保育士よりも男性保育士の方に相談することもありますので、その時はお話を聞いてあげるといいでしょう。

保育園のお父さん的存在として


現代ではお母さんが一人で子育てをするシングルマザーも増えてきており、園児の中には父親の存在を知らない子もいるでしょう。

もちろん、家庭的なお父さんというのは難しいかもしれませんが、保育園のお父さん的存在、またはお兄さん的な存在になり、一緒に遊んでいくことで何かしら良い影響を与えることは間違いありません。

家ではお母さんが忙しいので、なかなか外遊びやダイナミックが遊びが出来なくても保育園に行き男性保育士がいれば、家ではなかなかできない遊びをすることができるので楽しくなり好きになるでしょう。

ただし、お父さんがいないシングルマザーだと、男性に慣れていない可能性が非常に高いので、最初は近づくだけで泣かれるかもしれませんので、そこはへこたれずに時間がある時にゆっくりと接していき信頼関係を築いていってください。

職場の雰囲気の向上に一役買うことができる

保育園は女性が多い職場になるので、雰囲気や人間関係に少し気をつかってしまいがちになります。

また、女性同士ではなかなか言いにくいことでも、間に男性保育士が入れば話しやすい環境にもなり、職場の雰囲気の向上に一役買うことができます。

実際に女性保育士しかいない保育園よりも男性保育士がいる保育園の方が職場の雰囲気は明るく風通しが良いことが多いです。

もちろん女性保育士しかいない保育園でも、皆仲良くやっているところもありますが、全ての保育園がそうではありません。そこに、男性保育士が一人入れば職場の雰囲気は大きく変わることでしょう

園児たちの関わりだけでなく、男性保育士は職場の雰囲気を変える要因としても期待されているのです。

まとめ

男性保育士が期待される役割について紹介しましたがいかがでしたか?男性保育士だからこそ出来る遊びであったり、女性保育士にはない視点や発想で園児たちをまとめてくれることは間違いないでしょう。

また、最近ではシングルマザーが増えてきていますので、保育園のお父さん、お兄さん的存在として大活躍することを期待されているはずです。

また園児たちの関わりだけでなく、保育園の防犯的役割を自然と担っていますし、女性では負担の大きい荷物運びだったり、高いところの荷物の出し入れ、電気交換など裏方の面でも大きな期待をされています。それだけではなく、女性が多い職場だからこそ男性が一人入るだけで雰囲気が変わることも。

保育士はまだまだ女性の職場であるイメージが強いですが、男性保育士に期待される役割はとても大きいです。これから保育士を目指していこうと思っている男性は、これら全てに期待されていると思って是非頑張ってください。

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