「残業多すぎる…」「どんだけ残業しても仕事が終わらない」と悩んでいませんか?
私自身、14年間保育士として働いてきた中で、残業をしすぎて体調を崩し、保育園を辞めたことがあります。
そして5回の転職をくり返すも、残業が全くない職場には出会えませんでした。しかし、転職をくり返したおかげで、残業を少なくするコツや、残業が少ない職場を探す方法を見つけたのです!
ここでは、私の経験を交えながら、「保育士には残業が多い理由」や「残業を少なくするコツ」についてお話します。
残業の多さで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
実は多い保育士の残業時間
厚生労働省によると、保育士の残業時間は平均で1ヶ月4時間だそうです。
「え?たったの4時間?」と思った人も多いんじゃないでしょうか。それもそのはず、保育士の残業はサービス残業だらけだからです。そのため、お国の統計なんて何の参考にもなりません。
基本的に保育園で給料が支払われる勤務時間とは、子どもと接している時間だけ。それ以外の事務作業は、「勤務外」として扱われがちなのです。
勤務外の時間はこの調査でされていないので、実際はもっと仕事しているでしょう。また、家での持ち帰り仕事を含めれば、1ヶ月の残業時間は60時間を軽く超えているはずです。
サービス残業だけでなく、持ち帰り仕事が多い
保育士のほとんどはサービス残業だけでなく、持ち帰り仕事もたくさんしています。
保育の仕事は、こどもの面倒を見るだけではありません。子ども一人ひとりの保育の記録や教材の準備、保育園たよりやクラスたよりを作成する事務作業もたくさんあります。また季節の行事があるときには、イベントの衣装や小物の準備もしなくてはいけません。
そして、ほとんどの保育園は人手不足なので、これらの仕事を全部一人でこなすことに。どうがんばっても残業しないと仕事が片付かないですよね。
ただでさえ日中は時間がないのに、保護者からクレームがあれば、対応に多大な時間を費やすこともあります。
保育士の仕事は一般的には残業が少ないように見られがちですが、表に見えていないだけで、実際は相当の残業をしているのです。
残業を減らすためのコツ
保育士のほとんどは女性。女性がこれだけの時間働けば、倒れてしまう人が出てきても不思議ではありません。倒れるまでいかなくても過労で体調を崩したり、倒れる直前だという人もたくさんいるでしょう。
このように、残業が多すぎると体調を崩しやすくなるもの。「もう仕事なんてしたくない!」「いくらやっても終わらないじゃない!」と思ってしまうのも当然です。
そんな方は、次のようなことを試してみると、残業を一気に減らせるかもしれません。
・残業時間の制限
・スキマ時間を活用
・効率よく仕事を回す
・お互いの得意分野を活かして、他の保育士と作業分担
・労働基準監督署に相談
サービス残業をくり返していると、「仕事は持ち帰るもの」という状況に慣れてしまいます。すると、心のどこかで「どうせ家でやるからいいか」と考えてしまいがち。そのままでは、残業をなくすことはできません。
そこで、残業時間は自分で決めてしまいましょう。「終わるまでやる」のではなく「残業は週に3回、19時まで」と制限を作ることで、仕事への集中力をあげることができます。
「何時間残業しても変わらないしな…」という思考をはやく直すためにも、まず「残業しない」という意志を持つようにしてみましょう。
他の方法を知りたい方は、こちらの記事に詳しく書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
もう辞めたい!持ち帰り仕事の多さに疲れた保育士のための6つの解決策
残業が少ない職場を選ぶのも、手の一つ
どんなにがんばっても残業が減らせないときは、残業が少ない職場に転職するのも手の一つ。
とくに、キャリアコンサルタントがいる求人サイトや、人材紹介会社を利用して転職するのがオススメです。
求人サイトや人材紹介会社には、過去の勤務実績や就業実績、登録者からのタレコミ情報が蓄積されています。そのため、表向きの残業時間ではなく、本当の残業時間を教えてもらうことができるのです。
私自身、転職するときは残業時間についてかなり敏感に調べていましたが、求人票だけでは実際の残業時間まで分からないところがほとんどでした。
というのも、あまりにもサービス残業が多いと労働法違反になるため、求人原稿に本当の残業時間が書かれることがないからです。
なので、私は求人原稿だけで判断するのではなく、紹介会社のカウンセラーから「生の情報」を仕入れるようにしてました。
また、勤務時間をきっちりしたいのであれば、派遣勤務という方法もいいでしょう。勤務時間に融通が利きますし、もし事前に聞いていたより残業時間が長かったら、別の派遣先に移ることもできます。
自分一人で悩まずに、まずは信頼できる紹介会社や求人サイトに登録して、残業時間が短くてすむ職場を見つけましょう。
こちらの記事ではオススメの求人サイトを紹介しています。無料で利用できるサイトもあるので、ぜひ気軽に試してみてください。
求人サイトの口コミ・評判を保育士の視点からチェック!
まとめ
残業が多くて困っている方に、「保育士に残業が多い理由」や「残業を少なくする方法」について紹介してきました。
ほとんどの保育園が人手不足なので、保育士1人にかかる仕事の負担が大きくなりがち。そのため、保育士が毎日残業しなくてはいけないほど、仕事量が多くなっています。しかし、労働時間が長くなると体も壊してしまうリスクが高くなるので、とても危険です。
どうしても残業が減らせないときは、自分一人で悩まずに求人サイトや人材紹介会社のキャリアコンサルタントに相談しましょう。
まずは自分の体調を第一に考えてくださいね。この記事が、残業に悩んでいる方の道しるべになれば幸いです。