保育で使える文章力アップのコツ!伝わる文章を書くには

「クラスだよりが上手に書けない!」「何だか連絡帳で同じ言葉ばかり使ってる気がする…」「報告書や指導計画の文章が何だか子どもっぽい…」と悩んでいませんか?

保育士にとって、文章力は非常に大切です。文章力があれば、相手に情景や感情が伝わりやすくなります。すると「この先生は、私の子どもをよく見てくれてる」「しっかりした考えを持っている人だなあ」と信頼されやすくなるのです。

一方、文章力がないと相手が不快に感じることもあります。

そこでここでは、「読みやすい文章を書くテクニック」をご紹介。このコツを知れば「文章書くの苦手だな」と思っている方でも、すぐに文章力を上げることができます。

ぜひ参考にして、明日からのお仕事に活かしてくださいね。

保育士は、まず「読みやすい文章」を書こう

読みやすい文章についてポイントを紹介している女性
良い文章とは、「読みやすい文章」のことです。文章は読みやすいほど、相手に最後まで読んでもらえます。また、文章が読みやすいほど、内容にも納得してもらいやすいです。

まず、「文章を書くのがどうしても苦手…!」という方は、読みやすい文章を心がけましょう。

読みやすい文章は、いくつかのポイントを抑えれば誰でも書くことができます。

ここからは、「文章を読みやすくするコツ」について詳しく見ていきましょう。

文章が読みやすくなるの9つのポイント

読みやすい文章かどうか、○か×で判断している保育士
読みやすい文章を書くには、次のポイントを抑えることが大切です。

  1. 1つの文は短くしよう
  2. 主語と述語のねじれをなくそう
  3. 慣れるまでは、二重否定を使わない
  4. 接続詞も積極的に使おう
  5. ものを列挙するときは、リストにしよう
  6. 5W1Hで、順序良く情報を書こう
  7. ストレートな表現を心がけよう
  8. ひらがなと漢字、カタカナのバランスに気をつけよう
  9. 完成したら、一度黙読してみよう

文章は、文例をマネしていくと上達しやすくなります。ここからは、文例も出していくので自分のお仕事のときにマネしてみてくださいね。

1.1つの文は短くしよう

基本的に、1つの文章は短くしましょう。1つの文が長いと、文章の意味が捉えにくくなるからです。文を短くすると、スッキリしてとても分かりやすくなります。

例:長い文章
5月になってだんだん暑くなってきましたが、〇〇保育園では本格的な梅雨に入る前に運動会を行うので、詳しい日どりや持ち物、衣装については後ほどクラスだよりでお伝えします。
例:短い文章に書き換え
5月になって、だんだん暑くなってきましたね。〇〇保育園では、本格的な梅雨に入る前に運動会を行います。詳しい日どりや持ち物、衣装については後ほどクラスだよりでお伝えします。

目安として、1つの文章は80文字ほどだと読みやすくなるでしょう。簡単にできるので、試してみてください。

2.主語と述語のねじれをなくそう

読みやすい文章にするには、文章の主語と述語がねじれないようにすることが大切です。

主語と述語のねじれとは、主語と述語で、対応する品詞が違ってくること。

例えば、次のような文章は「主語と述語のねじれが起きている」と言います。

例:私の将来の夢は、保育士になりたいです。

この文章を読みやすくするには、次のように主語の品詞と同じ品詞で述語が対応することがポイント。

訂正:私の将来の夢は、保育士になることです。

「夢」は名詞なので、述語を動名詞にすれば違和感がなくなります。

とはいっても、いちいち品詞について考えると頭がごちゃごちゃになってしまいますよね。

まずは、「主語と述語はちゃんとつながっているかな」「変なつながりになっていないかな」と確認しながら文章を書くようにしましょう。

3.慣れるまでは、二重否定を使わない

文章を書くのが苦手な人は、「二重否定」を使わないようにしましょう。二重否定とは、否定表現を2つ使うことで、肯定をイメージさせる表現のこと。

会話や文章でうまく使えば、奥ゆかしい表現になるのですが、慣れないうちに多用すると、読み手がややこしく感じてしまいます。

文章に慣れるまでは、ストレートな肯定表現で書くと良いでしょう。

例:〇〇保育園でも、同じ事故が起こらないとも限りません。
訂正:〇〇保育園でも、同じ事故が起こるかもしれません。

肯定表現にするとシンプルになるため、内容がスッと頭に入ってきます。このようなちょっとした積み重ねで、読みやすい文章に変わっていきますよ。

4.接続詞も積極的に使おう

文章を読みやすくするには、接続詞も積極的に使いましょう。接続詞は、文章の流れを分かりやすく整理してくれます。次にどんな文が続くのか示してくれる、道路標識のようなものですね。

例えば、接続詞がないと次のように読みにくくなってしまいます。

例:接続詞がない文章
〇〇くんは、走るのが好きです。毎日友達と鬼ごっこをしています。
例:接続詞がある文章
〇〇くんは、走るのが好きです。だから、毎日友達と鬼ごっこをしています。

「だから」という接続詞が入ることで、1つ目の文と2つ目の文の流れがつながり、スッと頭に入るようになりました。

文章を見ていて「何だか分かりにくいなぁ」と感じたら、接続詞を補えないか考えてみましょう。

5.ものを列挙するときは、リストにしよう

文章を読みやすくするのに、便利なのが「リスト」です。続けて列挙するとき、リストにするとすっきりして読みやすくなります。

例:リストにしない文章

遠足では、お弁当、水筒、レジャーシート、帽子、タオルを持たせてください。

例:リストにした文章

遠足に必要な持ち物は、次のとおりです。

・お弁当
・水筒
・レジャーシート
・帽子
・タオル

リストにすると読み手も自分も、抜かりや見落としがないか確認しやすくなります。

6.5W1Hで、順序良く情報を書こう

読みやすい文章を書くためには、5W1Hを意識してみましょう。

5W1Hとは、文章の構成のこと。情報を整理できるので、情報が多い文章を書くときや、書くことが思いつかないときにも、書き出しやすくなります。

  • いつ(When):お昼ごはんの時間に
  • どこで(Where):教室で
  • 誰が(Who):○○ちゃんは
  • 何を(What):苦手なピーマンを食べていました
  • なぜ(Why):はやくお友達と遊びたかった
  • どのように(How):一生懸命

このように情報を出してみて、文章にまとめると次のように書けます。

例:お昼ごはんの時間に教室で、はやくお友達と遊びたかった○○ちゃんは、一生懸命苦手なピーマンを食べていました。

いくつかの要素を省いても文章は伝わります。そのため、必ず5W1Hで書く必要はありません。ただ、苦手な人にはとても書きやすくなるので、ぜひ覚えておきましょう。

7.ストレートな表現を心がけよう

文章の使い方によっては、「そんなつもりじゃなかったのに」と自分が伝えたかった内容と別の意味で捉えられることがあります。

言葉によっては、逆の意味に取れるものや複数の意味にとれる書き方があるからです。「どっちの意味なんだろう?」と考えてしまう言葉は、読み手にとって読みにくいと感じてしまいます。

そこで、別の意味に取れる言葉は避けて、ストレートな表現を使いましょう。

例:避けた方がいい表現とその言い換え

・結構です、いいです、大丈夫です:その必要はありません、その通りです、お願いしますなど

・いかがなものか:疑問に思う

会話だと声のトーンや表情などで理解できますが、文章では分かりません。できるだけややこしい表現は避けましょう。

8.ひらがなと漢字、カタカナのバランスに気をつけよう

パソコンで文章を書くとき、変換のまま難しい漢字を使ってきませんか?

実は、パッと文章を読んだとき、漢字が多すぎると目が引っかかって読みにくさを感じてしまいます。

そこで、ひらがなに変えても読みにくくならない言葉は、積極的にひらがなにしましょう。

  • 所謂:いわゆる
  • 様々な:さまざまな
  • 出来る:できる
  • 〜等:〜など
  • 〜する事もある:〜することもある

これらの言葉がなくても、文章を見てみて「漢字ばかりだな…」と感じたら、ひらがなに変えましょう。応用として、ひらがなが多いなと感じたらカタカナを使うのもポイントですよ。

9.完成したら、一度黙読してみよう

全体の文章が完成したら、一度黙読してみましょう。黙読することで、文章のリズムを確認できるからです。

文章のリズムとは、「息つぎ」のこと。文を読み息が切れた場所に句読点を入れると、読み手も違和感を覚えにくく読みやすい文章ができあがります。

例:句読点がない場合
今日はとても暑かったので午後からは教室でお絵かきしたりつみきで遊んだ。

他にもひらがなや漢字が続いたとき、句読点がないと間違った読み方になってしまう位置にも句読点を入れるとベスト!

例:句読点をいれた場合
今日はとても暑かったので、午後からは教室でお絵かきしたり、つみきで遊んだ。

黙読して、目が引っかかるところがないか、息継ぎのリズムを崩さずに読めるかチェックしていきましょう。

応用編:さらに魅力的な文章にするために

以前よりすらすらと文章を書けるようになり、喜んでいる女性保育士
ここからは、さらに魅力的な文章にするためのコツをご紹介していきます!

連続して、同じ語尾で終わらないようにしよう

魅力的な文章にするには、リズム感に動きをつけることが大切です。そのために、文章の語尾に変化をつけるようにしましょう。

同じ語尾が続くとリズムが一定になってしまい、子どもっぽい文章になってしまいます。

例:同じ語尾が続いているもの
〇〇保育園では、一緒に働く保育士さんを募集します。子どもが好きな方や、保育士経験者の方はとくに歓迎します。いきなり担任をするのではなく、まずは、ベテランの保育士が研修します。こちらの電話番号から、採用担当につながります。
例:語尾に変化をつけたもの。
〇〇保育園では、一緒に働く保育士さんを募集します。子どもが好きな方や、保育士経験者の方は大歓迎。いきなり担任になることはありません。まずは、ベテラン保育士からの研修を受けることからスタートです。ご希望の方はこちらの電話番号からおかけください。

「ます」を「です」に変えたり、言い切りの表現にすることで単調さを回避しています。

まずは「同じ語尾が3つ以上続いたら、ひとつ変える」ところから始めてみましょう。

保育士の感情も入れてみよう

連絡帳に使えるテクニックとして、保育士の感情を入れると魅力的な文章にできます。感情を入れることで、ただの報告よりも保護者に「保育士から子どもへの愛情」を伝えることができます。

例:報告のみ
〇〇ちゃんは、今日はピーマンを食べることができました。
例:感情を入れたもの
〇〇ちゃんは、今日はピーマン食べることができました!工夫しながら飲み込む様子に、「成長しているなぁ〜」ととてもうれしかったです。

保育士の感情が入ると、文章がイキイキしてきます。報告だけでなく、少しだけでも感情を伝えてみましょう。

ターゲット(読む人)は誰か、しっかり意識して書こう

魅力的な文章にするには、読み手が心地よい文章にする必要があります。そのためには、「誰が読むものなのか」ターゲットをはっきりさせましょう。

ターゲットがはっきりすることで、そのターゲットに合わせた言葉を選ぶことができます。

例えば、子どもに向けた文章なら、優しく語りかけるような言葉に。保護者へのおたよりは、丁寧な口調で、難しい言葉や保育用語は避けます。

報告書や指導計画は、読むのは自分と同じ保育士なので、保育用語を使っても良いでしょう。

このようにターゲットが違うと、伝わりやすい文章はかわってきます。

それぞれのターゲットに合わせて、言葉やトーンを選ぶようにしましょう。

同じ言葉ばかり使ってしまうときは、類語を調べよう

魅力的な文章にするためには、その分言葉を知っておかなくてはいけません。でないと、同じような言葉ばかり使ってしまい、子どもっぽい文章になることに。また、スラスラとペンも進みません。

そこで、同じ言葉ばかり使ってしまう人は、「類語」を調べるのがオススメです。例えばインターネットで「〇〇 類語」と検索すれば、同じような意味で違う言葉が出てきます。

職場でなかなかパソコンを触れないという方は、『類語辞典』がオススメ!2つのシリーズになっていて、日常で使う言葉のほか、感情に特化した辞典があります。

本屋さんやAmazonにも置いてあるので見てみてくださいね。

まとめ

保育士からもらった子どもの連絡帳を読んで、微笑む保護者の女性
文章力をあげるポイントについて、紹介してきました。

文章は慣れないと、自信を持って書けないもの。とくに苦手意識があると余計ペンが進まないですよね。

しかし、文章力は例をマネして練習するだけで必ず上達します。ゆっくり、少しずつ気軽にマネして、実践を積み重ねていきましょう。

きっと昨日や1ヶ月前よりも、グンと文章力が上がるはずです。

ぜひこの記事を参考にして、素敵な保育士ライフを送ってくださいね。

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