腰痛に悩む保育士のための予防法と解消法

腰痛に悩んでいませんか?

保育士にとって、腰痛は致命的。腰痛になると子どもを抱っこしたり、大きな荷物を運べなくなってしまいます。

すでに腰痛になっている人は、負担をできるだけかけないように気をつけたり、しっかりとケアすることが重要です。また「もしかしたら腰痛かな?」と思い始めている人は、悪化させないように予防しておくことが大切です。

ここでは、腰痛になったときの解消法や予防法を詳しく紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

どうして保育士は腰痛になりやすいの?

腰が痛くて辛い表情をしている女性
腰痛の主な原因は、次の3つです。

・重いものを持ち上げたり、中腰による筋肉疲労

・立ちっぱなし、座りっぱなしによる骨盤のゆがみ

・突然の動きによってかかる腰への負荷

保育士は、子どもの世話をするのが仕事。そのため子どもを抱きかかえたり、子どもの目線に合わせて前かがみになるため、腰に負担がかかります。さらに「あぶないっ!」と子どもを守るため、とっさに体を動かすことも多いですよね。

このように、保育士は腰痛になりやすい条件がそろっています。腰痛は、まさに「保育士の職業病」。中には、腰痛が原因で保育士を辞めてしまう人もいるほどです。

そのような失敗をしないためにも、しっかりと腰痛についての知識を身につけておきましょう!

腰痛は労災として認められる?

労災が認められるか心配そうに悩む女性
夢だった保育士を辞めざるをえないほど、仕事に支障が出る腰痛。実は、基本的に労災はおりません。

厚生労働省によって分けられた腰痛の種類と、労災の下りやすさについて表にしてみました。

・災害性の原因による腰痛:労災が下りやすい

・災害性の原因によらない腰痛:労災が下りにくい

災害性の原因による腰痛」とは、突発的な事故で腰痛になること。例えば、子どもを守ったときに腰を強打してしまったケースです。

一方、「災害性の原因によらない腰痛」とは、コツコツと腰に負担をかけておこる腰痛のこと。こちらが労災として認められるには、「20kg以上の荷物を、中腰の姿勢で取り扱う」「毎日数時間、不自然な姿勢で仕事をする」など、いくつかの条件を満たさなくてはいけません。そのため、仕事ができなくなる痛みが出ても労災はおりにくいのです。

※労災の認定は最終的に個別で判断されます。気になる方は、労働基準監督署や都道府県労働局、労働問題を扱う弁護士に相談しましょう。

このように腰痛になっても、労災でお金をもらうことは難しいのが現実。そこで大切なのは、腰痛の治す方法や予防方法を知っておくことです。ここからは、腰痛の種類やそれぞれのケアの仕方、そして日常でできる腰痛の予防方法をご紹介します!

腰痛を治すには、腰痛の種類に合わせてケアしよう

ヨガで腰痛を改善している女性
腰痛になったとき、「暖めたらいいんだっけ?」「冷やして良かったかな?」と迷うことはありませんか?

腰痛を治すには、種類に合わせたケアが必要です。間違ったケアをすると、治るどころか悪化させてしまうことも。ここでは、腰痛の種類に合わせたケアを見ていきましょう。

腰痛の種類とそれぞれの原因について、表にまとめてみました。

腰痛の種類ごとの原因や痛み、ケア方法の一覧表

このように、一言で腰痛と言っても種類はさまざまで、ケア方法も違います。もし腰痛になってしまったら、腰痛の種類に合わせてケアしていきましょう。ただし、症状が辛いときには自己判断せず、すぐお医者さんに相談してくださいね。

腰痛を予防するには?

腰痛予防でストレッチをしている女性
次に、腰痛を予防するための方法を紹介します。

子どもをだっこするときは、腰を落として腕を曲げて持ち上げよう

子どもをだっこするときは、腰を落として腕を曲げて持ち上げましょう。腰を落とすとヒザのクッションを使うため、腰の負担を減らせるからです。

また、重いものを持つとき、自分の体にピッタリとくっついていると腰に負担がかかりません。腕を曲げると自分の体に近づけやすくなります。

「めんどくさいな…」とサボってしまうと、少しずつ腰にストレスをためることに。面倒でも、子どもを抱き上げるときは毎回腰を落とし、自分の体に密着させましょう。

低い姿勢になるときは、自分も腰を落とすのが大切です。重い荷物のときにも応用できますよ。

前かがみにならないように気をつけよう

前かがみは、腰痛になりやすい姿勢の一つ。腰に大きなストレスを与えてしまいます。

前かがみになりやすいのは、次の3つのときです。

・おむつ交換

・トイレの介助

・授乳

おむつ交換をするときは、台に乗せて高い位置で行いましょう。床で交換するときは、自分もお尻をつけて座って行います。

また、トイレ介助はせまいところで行うので、前かがみになりがち。子どもとの距離が近くなるように、しゃがんで介助しましょう。

授乳するとき、背もたれのないところで行うと前かがみになりやすくなります。壁にもたれたり、背もたれのある椅子を使いましょう。

食事介助は、体が子どもと向き合うようにしよう

食事介助をするときは、自分の体が子どもと向き合うように気をつけましょう。食事介助のときは、1人で何人もの子どもを相手にしますよね。すると時間内に効率よくすませるため、どうしても腰をひねって対応しがち。体がねじれた状態は、腰を痛めやすくなります

そこで、食事介助のときは体ごと子どもに向き直るようにしましょう。できるだけ腰をひねらないように、座る位置を工夫するのも方法の一つ。

めんどうでも、毎回体の向きをリセットするようにしましょう。

デスクワークは、体に合った大人用の机でしよう

デスクワークをするときは、体に合った大人用の机でしましょう。体にあった机を使うと、姿勢を良く保ちやすいので、腰痛を防ぐことができます。

例えば、イスをきちんと引いて背筋をまっすぐにしましょう。猫背になると腰にストレスがかかります。また、「忙しいから!」と子ども用の机やイスでデスクワークをすると、猫背になりがち。

仕事の効率も悪くなるので、大人用のデスクで作業するようにしましょう。

休憩中はストレッチしよう

腰痛を予防するには、休憩中や気づいたときにストレッチをしましょう。毎日行うことで、腰のストレスを減らすことができます。

紹介するストレッチは次の3つです。

①腰ひねりストレッチ

1.仰向けになる。
2.上半身はそのままに、右足に左足にのせる。
3.首を右側に向ける。
4.20秒キープ

左も同様に行いましょう。左右ともに2~3セットしたら終了です。

②ヒザ抱えストレッチ

1.仰向けになり、ヒザをお腹にかかえる
2.20秒キープ

2~3セット行います。

③腰そり&腰のばしストレッチ

1.うつ伏せになり、腕で上体を起こして腰をそらす
2.15秒キープ
3.手を前に伸ばしておしりを引き、足をおなかにしまって腰をのばす
4.15秒キープ

3~5セット行って、ストレッチ終了です。

できるだけストレッチをして、腰の負担をやわらげてあげましょう。家に帰ってゆっくりやるのも、リラックスできますよ。

このように、腰痛は日常的な動作からも予防できます。腰痛にならないために、仕事中の姿勢にも気をつけるようにしましょう。

最後に、腰痛を予防するおすすめのアイテムを紹介します。

腰痛を予防する4つのアイテム

コルセットやクッションなど腰痛対策のアイテム
腰痛を予防するアイテムは、次の4つです。

・コルセット
・湿布
・クッション
・サプリメント

それぞれ説明していきますね。

コルセット

コルセットは、体幹の筋肉や背筋の働きを助けるものです。腰痛になりやすい姿勢を取らせないようにサポートしてくれます。介護職や看護師もよく使用していますよ。

湿布

湿布には、冷湿布と温湿布の2種類があります。冷湿布は、痛みがある部分を冷やす湿布です。ぎっくり腰のように筋肉の炎症が原因で起こる、急激な痛みに効果があります。一方、温湿布は暖めて血流を良くする湿布のこと。長期間続く痛みに使うと効果的です。

クッション

クッションは、骨盤のゆがみを矯正してくれます。イスと背中の間に入れると、長時間のデスクワークが楽になりますよ。

サプリメント

腰痛を防ぐには、筋肉を維持することも大切。サプリメントを取り入れると、体の中から働きかけることができます。

例えば、次の成分が含まれたサプリメントを飲むと良いでしょう。

・プロテオグリカン

    1. :関節のクッションの役割をしている成分。代謝バランスを改善します。

・コラーゲン:関節の軟骨成分。少なくなると関節炎になることも。

・プロテイン:タンパク質。筋肉をつきやすくします。

・アミノ酸:傷ついた筋肉を修復する

・ビタミンB12:新陳代謝を促して、筋肉を維持します。

毎日の食事に少しずつ取り込んで、腰痛を防ぎましょう。

まとめ

軽々と子どもをだっこする女性保育士
保育士がなりやすい腰痛について、解消法や予防法を紹介してきました。

毎日子どものお世話をする保育士は、腰にストレスがかかりやすいもの。痛みがひどくなると、退職する人もいます。それでも、労災がおりることは基本的にないのが現実です。

まずは、少しでも痛みを感じたら放っておかずに、しっかりケアしましょう。ただし、腰痛の原因に合わせたケアをしないと悪化することがあります。自分で原因が分からないときや、痛みがひどいときは我慢せず病院に行きましょう。

また、腰痛にならないように仕事中も姿勢に気をつけるのも大切です。

長く働くためには、自分の体を大事にすることが一番!ぜひこの記事を参考にして、楽しい保育士ライフを送ってくださいね。

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