医療保育専門士とは?仕事で活かす方法や資格を取る方法を解説

医療保育専門士とは、病院に入院している子どもに対して、保育を提供する資格のこと。資格取得に条件があるため資格保持者は少ないですが、入院中の子どものメンタルケアをする資格として活躍が期待されています。

しかし「どんな資格なの?」「どうやったら資格を取れるの?」と分からないことが多いかもしれませんね。

そこでこの記事では、医療保育専門士について詳しくご紹介。仕事で活かす方法や資格を取る方法も解説します。

ぜひ参考にしてくださいね。

医療保育専門士とは

入院中の子どもと遊ぶ医療保育専門士の資格を持つ女性
医療保育専門士とは、入院している子どもに対して保育を提供する資格のこと。日本医療保育学会が認定している資格で、2007年に誕生しました。

資格保持者は少なく、2016年の時点で160名ほどしかいません。しかし、世界では病院内で子どもの心のケアをする専門職が重要視されています。

病院に入院している子どもは家庭から離されて生活しているため、孤独感や寂しさを感じやすいもの。

医療保育専門士は、子どもの心をケアするだけでなく、医療機関における保育士の役割の重要性を伝える使命があるのです。

基本的な仕事は、一緒に遊んで心理的な支援を行なったり、入院生活をサポートすることなので、医療行為は行いません。ただし、入院中の子どもを対象にするため、医療や看護に関する専門知識や経験が求められます。

医療保育専門士は、医療保育士がスキルを証明するための資格

注意しなければいけないのが、医療保育専門士は医療保育士になるための資格ではないということ。

医療保育士には「保育士資格」があれば求人に応募するだけでなれますが、医療保育専門士になるには「医療保育士(病児保育士)として働いた経験」が必要になるからです。

医療保育専門士は、すでに医療保育士として働いている人が自分のスキルを証明するために使う資格ということを覚えておきましょう。

医療保育士になる方法については、こちらの記事を参考にしてください。

医療保育士とは?仕事で活かす方法や資格を取る方法を解説

医療保育の求人を探している人におすすめのサイト

医療保育士の職場は人気が高いため、求人を探す場合は保育士専門の求人サイトを利用することを推奨します。
おすすめの求人サイトを3つ紹介します。

保育士バンクのHP

保育士バンク

日本最大級の求人数を誇る保育士専門の求人サイト。プロのキャリアコンサルタントのサポートの質が高いと評判がいい。管理人の一番のおすすめです。

ジョブメドレーのHP

ジョブメドレー

医療・福祉分野に強いネットワークがあるため、全国の保育所や保育施設、幼稚園などとの繋がりも深く、全国の総求人数は5万件以上になります。

保育情報どっとこむのHP

保育情報どっとこむ

幅広い雇用形態をサポートしていることや、未経験、ブランク有りでも応募できる求人が多いことから、30代後半から40代の保育士から人気の求人サイト

上でも書いたとおり、医療保育士の求人は人気が高いので複数の求人サイトに登録して定期的にチェックするといいですよ。

その他のおすすめの求人サイトは保育士向けの転職サイトの口コミ・評判を保育士の視点からチェック!の記事を参考にしてみてください。

医療保育専門士の資格を取得するメリット

医療保育専門士の資格を取るメリットについて紹介する女性
医療保育専門士の資格を取得するメリットは、次の2つです。

・医療や看護の専門知識を持っていることを証明できる
・医療保育士としての能力があることを証明できる

医療保育専門士は、医療保育士としての知識や経験が評価される資格です。医療や看護の専門知識があることを証明できるので、医療保育士としての能力があることを証明できます。

医療保育士の募集はそれほど多くありません。しかし、医療保育士を目指す人はたくさんいるため、転職活動をするときもかなり高い競争率を勝ち抜く必要があります。

そんなとき医療保育専門士の資格を持っていると、面接官に自分のスキルを証明できるので有利になるでしょう。

それでは、医療保育専門士の資格を取るには、どうすればいいのでしょうか?

医療保育専門士の資格を取るには

医療保育専門士の資格を取る方法をパソコンで調べる女性
医療保育専門士の資格を取るには、次の3つの条件を満たした上で講習を受け、論文審査に合格しなければいけません。

・保育士資格を持っている
・病院や診療所、病児保育、病後児保育などの特定の施設において、常勤で1年以上の保育経験がある(非常勤は年間150日以上で2年以上)
・日本医療保育学会会員であり、1年以上の会員歴がある

条件を満たせば、5日間の資格認定研修会を受講することができます。

受講後はレポートと研究論文も提出し、さらに面接と口頭試問を受けなくてはいけません。合格すれば医療保育専門士としての資格が与えられます。

レポートは次の7つの領域で1つずつと、別に研修課題のレポートを2つ、合計9通を提出しなければいけません。

1.医療保育概論
2.トータルケアー
3.小児の疾患と治療
4.子どもの発達理解と支援
5.家族の理解と支援
6.医療保育の実践
7.セーフティマネージメント

資格は5年ごとの更新制で、この間に論文発表や学会への参加も必要になります。

【問い合わせ】
日本医療保育学会
〒329-0498
栃木県下野市薬師寺3311-1
自治医科大学とちぎこども医療センター内

HP:http://www.iryouhoiku.jp/

まとめ

医療保育専門士を取得して医療保育士として活躍する女性
医療保育専門士について、仕事で活かす方法や資格を取る方法を解説してきました。

医療保育専門士は、入院している子どもに保育を提供する資格のこと。入院生活で孤独感を覚えやすい子どもに対して遊びや生活のサポートを提供することで、メンタルをケアします。

医療や看護の知識と医療保育のスキルがあることを証明できるため、医療保育士として働く人にとって頼もしい味方になってくれるでしょう。

今よりスキルアップしたい医療保育士の方は、ぜひ取得を目指してくださいね。

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