病児保育士になるには?仕事内容やメリットを解説

病児保育士は、体調を崩した子どもを預かる仕事。今、保育士の3人に1人が「病児保育の資格を取りたい!」と考えているほど、保育士の中でも人気が出てきた仕事です。

しかし、病児保育士になるにはどうすれば良いのか分からないかもしれませんね。

そこでこの記事では、病児保育士になるための方法を解説。その上で、病児保育士になりたい人が知っておくべきことや職場環境についても紹介します。

ぜひ読んでみてくださいね。

病児保育士とは?どんな仕事?

病児保育士の女性
病児保育とは、保育園に通う子どもが体調を崩したとき、保護者の代わりに子どものお世話をするサービスのこと。

基本的に保育園では37.5℃以上の熱が出た子どもを預かることはできません。しかし、保護者が働いている場合、急に休めないこともあります。

そんなときに、子どもを預ける場所が病児保育施設です。

病児保育士は、そんな病児保育施設で働くスタッフのこと。病気の子どもを預かって、ご飯を食べさせたり、体調に変化がないか見守ります。

そのため、一般的な保育士よりも専門的な知識が必要です。

ここからは、病児保育士になるための方法についてより詳しく見ていきましょう。

病児保育士になるためには?

病児保育士になりたい保育士
病児保育士になるには、「保育士資格」と「認定病児保育スペシャリスト」があると有利です。

施設によっては、経験や資格がなくても病児保育士になることはできますが、かなり稀なケース。保育士資格があれば、病児保育をしている施設や会社に勤めるだけで、病児保育士になれます。

ただし、保育士資格だけでは「子どもの命に関わるのに、専門知識がないなんて不安」と働くのが怖くなってしまうかもしれませんね。

そこで、心強い味方になってくれるのが「認定病児保育スペシャリストの資格」です!

認定病児保育スペシャリストの資格を取得することで、専門的な知識があると判断されるので、就職活動でも有利になります。

病児保育士になるには、認定病児保育スペシャリストを取得しよう

認定病児保育スペシャリストの資格を取ると、症状が軽い子どもの看護ケア方法や、子どもの突発的な体調不良にもしっかりと対応できるようになります。

認定病児保育スペシャリストの資格を取るためには、WEB講座と合計24時間の実習を修了後、認定試験に合格しましょう。

高校を卒業している18歳以上であれば、保育士資格がなくても受験できるので、ぜひ取得しておきたいですね。

※似たようなものに、医療保育専門士という資格がありますが、この資格はすでに病児保育士として1年以上(非常勤なら年間150日以上で、2年以上)働かないと取得できません。詳しくはこちらの医療保育専門士の記事を参考にしてください。

資格取得にかかる費用

認定病児スペシャリストの資格取得にかかる費用は次の通りです。

講座受講料:65,000円(税別)
実習費用:10,000円(税別)
1年毎の更新料:5,000円(税別)

講座受講料には認定試験の受験料8,000円(税別)が含まれています。そのため不合格になったときは、次回の受験から8,000円の受験料を別に用意しなくてはいけません。

そして、資格の認定証の有効期限は1年間です。毎年更新するために、5,000円(税別)を払って更新をしなければいけません。更新するには、病児保育スペシャリストとしての活動状況がポイントとなります。ポイントが基準値を超えていれば、更新が可能です。

詳しい受験資格や試験の内容は認定病児保育スペシャリストの記事で紹介しています。ご覧ください。

認定病児保育スペシャリストの資格があれば、採用で有利に!

面接
この認定病児保育スペシャリストの資格を持っていなくても、病児保育士として働くことはできます。しかし、資格を持っていると「病児保育に熱い想いを持っている」と伝えやすくなるので、採用面接のときに有利です。現場で働くときにで必要になる知識やスキルも学べるので、実際に働くようになってからも役に立ちますよ。

ここからは、病児保育士になる前に知っておきたい以下4つについて見ていきましょう。

  • 病児保育士になるメリットとデメリット
  • 給料について
  • 働く施設について
  • 求人について
  • なぜ人気なの?病児保育士のメリット

    病児保育士のメリット
    病児保育士が保育士に人気なのは、次のようなメリットがあるからです。

  • 少人数なので、子どもとじっくり向き合える
  • 日々変化が多いので、毎日うまくリセットしながら仕事に取り組める
  • 保護者のピンチを支える立場として、やりがいを感じられる
  • クラスごとの指導計画や行事がないので、残業が少ない
  • 土日休みなどの希望条件に合いやすい
  • とくに訪問型であれば、毎日違う家に訪問します。そのため、日々の変化を楽しめる方に適していると言えるでしょう。

    このようにメリットが多い病児保育ですが、大変なこともあります。どのようなことが大変なのでしょうか?

    本当は大変?病児保育士のデメリット

    病児保育士のデメリットを知る女性
    病児保育士には次のようなデメリットがあると覚悟しておきましょう。 

  • 子どもの体調の急変など、命に関わる現場なのでプレッシャーが大きい
  • 毎日預かる子どもが変わるので、一人ひとりの子どもに「慣れ」ができない
  • 契約職員やパートの職場は多いが、正規職員の職場が少ない
  • インフルエンザなど、感染症が流行する季節は忙しくなる
  • 医師や看護師など、違う職種のスタッフとコミュニケーションを取らなくてはならない
  • さらに、訪問型の場合は毎日知らない家に行くため、事前準備が不可欠。迷って遅刻しないように地図の確認をしたり、子どもの特徴もよく確認しなければいけません。さらに、訪問型であれば、子どもだけでなく家も預かる立場になるので、責任が大きくなります。

    通常の保育士も責任ある仕事ですが、病児保育士も自分の判断が直接子どもの命につながるため、プレッシャーがかかる仕事です。

    それでは、このように責任が大きくなる病児保育士は、どれくらいお給料をもらえるのでしょうか?

    病児保育士のお給料は?

    お金に悩む女性
    病児保育士のお給料は、正社員で年収350万円~450万円となっています。さらに年2回の賞与がついてくることも。

    いくつかの地域で病児保育士のお給料を比べてみました。

    東京

    ・訪問型/正社員(子育て経験7年/保育士1年以上のの実務経験):月給220,000円~
    ・施設型/パート(要保育士資格):時給1,100円~1,250円

    神奈川

    ・施設型/正社員(要保育士資格):月給170,000円
    ・施設型/パート(要保育士資格):時給1,100円

    大阪

    ・施設型/正社員:月給230,000円~
    ・訪問型/パート(子育て経験または保育実務経験):時給1,000円~

    福岡

    ・施設型/正社員:月給150,000円~220,000円
    ・施設型/パート(要保育士資格):時給1,000円

    地域によって金額や条件に違いはあるものの、認可保育園より少し高く設定されているようです。ただし、サービス残業が多い通常の保育士に比べると、持ち帰り仕事や残業が少ないので、病児保育士が好待遇だと言えます。

    そして、給料と同じくらい大切なのは「どのような施設で働くか」です。

    病児保育士の働く職場は大きく分けて4つ


    病児保育士が働く職場は、大きく分けると4種類です。まずは、勤める職場で2つに分かれます。

  • 施設型:施設で子どもを預かる
  • 訪問型(非施設型):子どもの家に訪問してお世話する
  • さらに、どの状態の子どもを保育するかで次の2つに分けることができます。

  • 病児対応型:病気になった子どもを預かる
  • 病後児対応型:病後の子どもを預かる
  • 施設型で2タイプ、訪問型で2タイプと全部で4タイプあるということですね。

    施設型の職場

    施設型の職場には、次のようなものがあります。

  • 医療施設併設型:病院やクリニックなどに併設されている
  • 保育所併設型:保育園などの保育施設に併設されている
  • 単独型:NPO法人や企業など、病児保育単独で運営している
  • 基本的に子ども3人につき、病児保育士が一人つきます。

    訪問型の職場

    訪問型を運営しているのは、NPO法人企業です。有名なものには、「認定NPOフローレンス」というNPO法人があります。大手の保育グループならではの手厚いサポート体制が特徴です。

    例えば、感染症の予防のためのワクチン接種やマスクなどの費用を会社が払ってくれます。

    人員配置は、子ども1人につき病児保育士1人が基本です。

    それでは、どうやって病児保育士の求人を探せば良いのでしょうか?

    病児保育士の求人の探し方


    病児保育士の求人を探すには、転職サイトに登録するのがおすすめです。転職のプロであるキャリアコンサルタントが、非公開の求人を紹介してくれます。

    応募は多いにもかかわらず、病児保育士の求人数はあまりありません。そのため、応募が殺到しないように、転職サイトで登録した人だけが紹介されるようになっているのです。病児保育士として働きたい方は、人材紹介や転職サイトを活用して希望の職場を探しましょう。

    おすすめの転職サイトはこちらで紹介しています。

    求人サイトの口コミ・評判を保育士の視点からチェック!

    登録は1分程度で終わります。無料で登録できるので、気軽に試してみてくださいね。

    病児保育士には、どんな人材が求められるの?

    病児保育士に求められるのは、次の3つです。

  • 迅速で正確な判断ができる
  • 洞察力の高さ
  • 必要最低限の知識
  • 病児保育士は、子どもの容態について正確に判断しないといけません。そのため、小さな変化も見逃さないように高い洞察力が求められます。また、病児保育士の判断が子どもの命に関わってくるため、病児保育の知識も必要となってくるのです。

    しかし、保育士になるための勉強だけでは、病児保育の知識は身につきにくいもの。就職活動を有利に進めるためにも、「認定病児保育スペシャリストの資格」を取っておくことをおすすめします。

    まとめ


    病児保育士になる方法や、仕事内容を紹介してきました。

    病児保育士は、病気の子どもが元気になれるように見守りサポートする仕事。保護者にも必要とされる、とてもやりがいのある仕事です。

    ただし、自分の判断が子どもの命につながることもあり、責任もプレッシャーも大きい仕事でもあります。そこで、「認定病児保育スペシャリスト」などの資格を持っていると、病児保育のスキルや知識を身につけられます。採用試験のときにも有利になるので、持っておくと良いでしょう。

    病児保育の求人は、まだ多くありません。そのため、大々的に公開されている求人には、応募が殺到してしまいます。病児保育士の仕事を探しには、転職サイトに登録しましょう。登録した人だけが見れる非公開求人もたくさんあるので、おすすめです。

    ぜひ資格をとって、病児保育士として活躍してくださいね!

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